感染症速報詳細

記事日付 20090828
タイトル 日本脳炎-インド:(06) ウッタルプラデシUP
国名 インド    
感染症名 日本脳炎
概要 665人の脳炎患者のうち、患者34人と死者4人については、日本脳炎であることが確認された。
和文 Uttar Pradesh (UP ウッタルプラデシ), Assam アッサム, and Nagaland ナーガーランドの脳炎感染流行に関する最近の報告に関して、インド政府当局との共同作業で得られている情報について伝える。2009年1月以降、UPでは665人の acute encephalitis syndrome (AES 急性脳炎症候群) の患者が記録された。全患者からの検体検査を行い、患者34人と死者4人については、 Japanese encephalitis (JE 日本脳炎) であることが確認された。死亡した患者はすべて、JE ワクチンを接種されていない小児で、生存している患者のうちの小児2人はワクチンを接種されていた。当局はひきつづき残るAES患者についての調査を行っている。2006-8年に、UPの27地区で、1-15才の小児に対するJEワクチン接種キャンペーンが行われた。2009年5月、UPでは次の7か所で実施されている:Allahabad, Pratapgarh, Fatehpur, Kanpur (urban), Ghazipur, Jaunpur, and Shahjahanpur 。2009年の接種率は84.6%と報告されている。7-8月の間のアッサムAssamでは、109人のAES症例が報告されている。うち33人はJE患者で、成人10人と小児5人が死亡している(全員にワクチンが接種されていた)。JEでないAES症例の検体については、他の病原体に関する検査が進行中である。upper Assam では合計6つの地区(Dibrugarh, Jorhat, Tinsukia, Sivsagar, Golaghat, and Dhemaji)で、2006-8年にJEワクチン接種キャンペーンが行われた。今年(2009年)5月には、Lakhimpur (upper Assam), Sonitpur (middle Assam), and Kamrup (lower Assam)においてワクチン接種が実施され、全体のカバー率は74%であった。Nagaland は、政府の初期計画の中で、ハイリスク地域に入れられていなかったが、最近発生したアウトブレイクの状況を考慮し、インド政府当局は、2010年に、Nagaland, Manipur, and Uttaranchal などの地域を、JEワクチンキャンペーンの対象地域に組み込むことを検討している。
地図 Indian states including Uttar Pradesh in north eastern India http://www.lib.utexas.edu/maps/middle_east_and_asia/india_pol01.jpg

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