感染症速報詳細

記事日付 20090902
タイトル H5N1/H1N1ウイルス共感染-エジプト:サウジアラビアから 情報提供依頼RFI 20090901.3081
国名 エジプト    
感染症名 H5N1
概要
和文 http://www.almasryonline.com/portal/page/portal/MasryPortal/ARTICLE_AR?itId=UG115499&pId=UG14&pType=1
Umrah [pilgrimage 巡礼]を終え、サウジアラビアから帰国した、Safaga 港に到着した28才の男性から採取された検体に対し行われた、鳥インフルエンザと豚インフルエンザ[おそらく、H5N1鳥インフルエンザとインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルスを指すと考えられる]の検査は、いずれも陽性となった。直ちに、フルガダ Hurghada の病院に隔離入院となった。予防医学担当局の責任者は、2日間で3人目の患者となったと述べた。[ほかの2人とは、フルガダの病院に入院している35歳のイタリア人観光客と] Safaga CentralHospital の30歳の巡礼者である。38歳の市民の検査は陰性となった。さらに2人が同じ感染を疑われ、Mansoura fever hospitalに隔離されている。小児4人を含む5人の患者が、鳥インフルエンザ感染[おそらくH5N1]を疑われて、 Mansoura Chest hospital に入院中である。
[Mod.JW注-この予防医学当局者は、2日間で3人目の"重複感染"が発生したと述べたのであろうか?ただ単に抗体陽性であっただけではなく、患者において、両方のウイルスが検出されなければ、このように結論することはできない。なぜなら、エジプトでは2009年になってから常にH5N1ウイルス感染患者の発生を報告しており、この報告された患者が、サウジアラビアへ出発する前に、感染したが軽症であった可能性もあるからである。サウジアラビアでは、2009年に285例のH1N1感染(死者0人)を報告している。このエジプト人の巡礼者が、他のH1N1発生国からの巡礼者から感染した可能性もある]
[Mod.CP注-もしこの報告が真実だと証明されれば、パンデミック(H1N1)2009ウイルスのような感染力と、鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスのような強毒性の遺伝子サブユニットの再集合によって、新たな進化が起きる可能性が生まれる]

原文リンク