感染症速報詳細

記事日付 20090908
タイトル クリミアコンゴ出血熱-イラン:(02) (RAZAVI KHORASAN KV):食肉処理業者
国名 イラン    
感染症名 クリミアコンゴ出血熱
概要 20090907.3149に関するコメント:イスラム法に則った屠殺方法の問題
和文 モデレータは、"感染のあった家畜の血液その他の臓器との直接接触、もしくはダニ刺咬によりウイルスに感染した"と述べているが、独特な halal slaughter(Islamic lawに従った食肉処理法)のいくつかが、感染経路となった可能性がある。このような感染が繰り返し起こることへの反省として、食肉処理の前後の手順を変更する必要がある。The halal slaughter method では、従来の西洋方式と比べ、どうしても多くの血液が飛び散ることは避けられないし、多くの作業者が作業中、身体を使って動物を押さえていなければならないため、処理される家畜のダニは近くの宿主であるヒトに飛び移るし、作業員は血液にも触れることになる。地域性や宗教上の理由で、halal slaughter method そのものを変更することは容易ではないが、家畜を処理する前に適切な溶液(水)に浸し、作業員は防護服を着用し、重力による廃液以外の方法をとっていない処理区域内で、何らかの血液の貯留を減少させるような方法を用いれば、感染リスクは相当減らせると思われる。たくさんの水をかけることがもっともよい対応策であることは間違いないが、必要な水が手に入らないイランやアフガニスタンのような乾燥気候は例外である。水に浸けたり、水をかけたりすることは、乾燥地帯では難しいが、同じ水槽内を多くの動物をくぐらせることは可能であり、ダニやダニの市外をすくい取って、水をきれいに保てばよい...

原文リンク