感染症速報詳細

記事日付 20090909
タイトル クリミアコンゴ出血熱-イラン:(03) 最新状況
国名 イラン    
感染症名 クリミアコンゴ出血熱
概要 イランで、CCHFによる死亡発生
Crimean-Congo haemorrhagic fever proves deadly in Iran
和文 http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=105532&sectionid=3510210
イランでは、Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF クリミアコンゴ出血熱)により、2009年少なくとも63人の感染者が発生し、8人が死亡した。最近イランでは、少なくとも8人がCCHFで死亡し、63人以上の感染が発生していると、保健省人獣共通感染症局長が述べた。ダニ刺咬、家畜の処分、自宅内での家畜の飼育、家畜との接触がある場合は、感染の疑いがあるものとして検査が必要と述べた。2008年のCCHF患者数は120人で、うち19人が死亡している。アルボウイルス性疾患であるCCHF患者が、イラン各地で報告され始めたのは、1999年夏である。当局は感染伝播や疫学の調査に取り組んでいる。
[Mod.CP注-Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF) は、the Nairovirus groupによるウイルス性の出血熱である。基本的には人獣共通感染症であるが、ヒトだけに散発性または流行性に発生することもある。アフリカ、欧州、アジアの多くの国々で地方感染しており、2001年には Kosovo, Albania, Iran, Pakistan, and South Africaでも確認されている。1944年に初めてクリミア Crimea で確認されたことから、 Crimean haemorrhagic fever と命名されたが、1969年に、1956年に Congo で発生した疾患が、同じ病原体によるものであることが判明し、現在の疾患名となった。ヒトでは、致死率の高い重症疾患である。幸い、動物では頻繁に感染が発生しているが、ヒトでの発生はそれほど多くない]
WHO website http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs208/en/index.html
地図  Iran http://www.worldatlas.com/webimage/countrys/asia/ir.htm

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