記事日付 | 20090910 |
タイトル | 鳥インフルエンザ-バングラディシュ:(51)、積極的疾患サーベイランス 20090909.3180 |
国名 | バングラディシュ   |
感染症名 | 鳥インフルエンザ |
概要 | ショートメッセージサービスによるデータ収集、バングラディシュ SMS Gateway data collection in Bangladesh |
和文 | ftp://ftp.fao.org/docrep/fao/012/ak132e/ak132e00.pdf バングラディシュ国内にある487のsub-districts うち、150か所でactive Highly Pathogenic Avian Influenza (HPAI) surveillance 積極的高病原性鳥インフルエンザサーベイランス が実施されている。動物衛生・獣医学・家畜関係者らは、データ収集と家禽の疾患発生・死亡に、Short Message Service (SMS ショートメッセージサービス) gateway (コンピュータと携帯電話間の SMS messages の送受信技術のこと)を使用している。2008年10月以来、全35件中21件のHPAIのアウトブレイクがこのサーベイランスプログラムを通じて感知されている。The SMS reporting structure(手順) は極めてシンプルである:その日の作業終了時に、各動物衛生の担当者は、調査した全ての家禽(ニワトリ、ダックなど)の合計数と健康状態(病鳥と死鳥の数)を記したSMS message を、the SMS gateway systemに送信するだけでよい。これらのデータを、A)家禽の疾患発生・死亡の傾向を監視、B)誰が働いていたか、の2つの目的に使用する。さらに、各担当者は症例定義に従って、アウトブレイクが疑われた場合にはSMSで速報を打つ。システムは、自動的に同じ地域内の家畜担当者にSMSで連絡し、家畜担当者は獣医学関係者に連絡して調査を開始させるか、自ら調査に出向く。調査後、家畜および獣医学担当者は、the gateway serverに調査結果(流行の否定、もしくは詳細な検査の必要性)を流す。これらのメッセージを受けるサーバーは、ダッカDhakaにある家畜局the Department of Livestock Servicesにあり、現在はインターネットを使用している。専門のスタッフが、有病率や致死率の変化を監視し、発生中のHPAIアウトブレイクの空間的・時間的な解析を行い、感染疑い数および当局者の調査結果を監視している。この結果は、獣医学主任当局者に提示され、スタッフおよび農業関係者らに注意を促すための作業部会、ドナー会議、定期報告の場などで使用される。SMSを用いたリアルタイムの報告は、HPAIアウトブレイクへの対応に有効に機能しているが、その成功の鍵は、携帯電話という馴染みのある機器を用いた、シンプルかつ作業分担が明確であることである。 |
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