記事日付 | 20090915 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009(47)-スペイン:ICU患者 20090914.3234 |
国名 | スペイン   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | リスク因子や持病のないICU患者が半数を占めている |
和文 | http://www.barcelonareporter.com/index.php?/news/comments/study_involving_21_spanish_hospitals_states_50_of_swine_flu_icu_patients_ha/ スペインの21の病院について行われた調査によると、インフルエンザパンデミック(H1N1)2009の重症合併症により、ICU [intensive care units 集中治療部] に入院となった患者のおよそ半数には、リスク因子や持病がなかったことが分かった。医学雑誌Critical Careに掲載されたこの研究は、欧州のインフルエンザによるICU入院患者について行われた最大規模のもので、持病のある患者に鍵ら羅れているとしていたこれまでの保健省などのコメントに相反する結果となった。市民に対しては、持病のない人でも過信せずにインフルエンザに注意するべきであると主張されている。大抵の場合、自然経過は3-4日間の発熱で済んでしまうが、時に4-5日目に悪化することがあると報告している。インフルエンザ感染後に呼吸困難を感じたら、直ちに受診することが必要だが、この論文の主な論点は、リスクファクターや持病のない人は特に危ないとしていることである...英国での試算では、患者のうち重症合併症を伴うのはわずか0.2%にすぎないとされている。すなわち、人口100万人あたり、2000人が合併症を併発することになり、これはICUの収容能力を超えてします。ウイルスが主に攻撃するのは肺であるが、ICUに搬送された患者の75%が、数日間のうちに多臓器不全の状態となっている。このような肺炎は見たことがないと、医師は述べている。この研究でも、肥満と妊婦は重症合併症のリスク因子であった。インフルエンザAによるICU入院患者の平均年齢は40才であり、約25%が死亡している。 原著 Title: Intensive care adult patients with severe respiratory failure caused by Influenza A (H1N1)v in Spain : Critical Care 2009, 13:R148doi:10.1186/cc8044 アブストラクト http://ccforum.com/content/13/5/R148/abstract |
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