記事日付 | 20090918 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-カナダ:(50) oseltamivir耐性 20090917.3260 |
国名 | カナダ   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | カナダ国内2例目の薬剤耐性豚インフルエンザウイルス感染患者が報告された |
和文 | http://thetyee.ca/CanadianPress/2009/09/15/Flu-Drug-Resistant/ アルバータAlberta州保健当局は、カナダ国内2例目の薬剤耐性豚インフルエンザウイルス感染患者を報告した。世界中で24例が報告されている。このアルバータ州の女性患者と8月に接触のあった人の中で、感染者がないか調査中であるが、当局は弧発例と見ている。患者は入院を必要とせず、すでに回復していると、当局の医師が説明した。予想されていたことだが、oseltamivirはパンデミック 対策の重要なツールの1つであることから、重要視していると述べながら、現時点では弧発例であることから、対策に変更はないと説明した。当局者によると、タミフルとして知られているoseltamivirに耐性を示していることで、さらに耐性患者が発生する可能性があり、感染拡大の程度にも影響が出ると見られている。この患者については、政府当局およびWHOにも報告されている。当局は、この女性と接触のあった人の中で、抗ウイルス薬を処方されていた人がいたかについては、把握していない。また、外部から獲得したのか、治療中に耐性を生じたかについても、確認できていない。世界中でおよそ24例の薬剤耐性豚インフルエンザ[インフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染]患者が報告されていて、この中には、息子が豚インフルエンザを発病し曝露したため、薬剤が処方されたケベックQuebec州の60才男性1名も含まれている。この男性は回復しており、家族内に耐性ウイルスが拡散することもなかった。米国、デンマーク、オーストラリア、中国、シンガポール[日本も]でも、耐性[ウイルス感染]症例が報告されている。ほとんどの症例は、豚インフルエンザの治療または曝露後の発症予防目的に、薬剤を処方されていた。タミフル耐性患者は、抗ウイルス薬zanamivirによって治療することが可能である。薬剤耐性患者の発生で、11月となると見られている、今秋のアルバータ州での豚インフルエンザワクチン接種計画の実施に変更はないと、当局者は述べた... [Mod.CP注-10日の読売新聞千葉版で、同一患者から、タミフル感受性とタミフル耐性のpandemic (H1N1) 2009 virus のいずれもが検出されたことが伝えられている(http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090910-OYT8T00068.htm)。県当局者は、この若年女性が6月に入院しタミフルによる治療を受けていると発表している(http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/c_kenfuku/kikikanri/press/090909.htm)。治療開始前に患者から分離されたウイルスは、タミフル感受性であったが、その後の検体はタミフル耐性で、耐性マーカーであるH275Yを持っていた。この患者は回復し、ウイルスが消失したため、退院となった。これまでのところ、このようなタミフル耐性ウイルス感染例で、他者への感染が続いた例は報告されていない] |
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