記事日付 | 20090918 |
タイトル | E型肝炎-フランス:(マルセイユ) 豚レバーソーセージ 20090917.3267 |
国名 | フランス   |
感染症名 | E型肝炎 |
概要 | Figatelliの生食によるE型肝炎ウイルス感染 |
和文 | 南部マルセイユ Marseille のTimone Hospital の微生物学的検査室において、2007年以降、8人が自所感染によるE型肝炎と診断されている。患者らは、コルシカ Corsica 伝統の figatellu を生食していた。Figatelli はフランス国内で広く消費されており、ブタの肝臓から作られる上、生で食べられることが多いため、hepatitis E virus (HEV E型肝炎ウイルス)感染が起きやすい。症例対照研究で、figatelluの生食とHEV感染には有意な関連性が認められている。その上、genotype 3 HEV sequencesが、フランス南部のスーパーマーケットで購入されたfigatelli 7検体がから検出され、この遺伝子と生食による患者からの遺伝子との間にも、遺伝学的関連性が確認されている。摂食から発症までの期間は、E型肝炎の潜伏期間に一致した。E型肝炎の国内発生は、先進工業国の間では新興疾患であるが、ブタを保有動物とする人獣共通感染症であることを示す証拠がそろってきたにもかかわらず、多くの場合、その感染経路は判っていない。フランス国内では、年間100例以上の国内発生が報告されている。ほとんどが南部で、北部と比較してHEVの血清抗体陽性率が高くなっており(16.6%vs3.4%)、7例の死亡も報告されている... 写真 figatelli http://iledebeaute.i.l.pic.centerblog.net/p6fd1zci.jpg |
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