記事日付 | 20090920 |
タイトル | 狂犬病-インドネシア:(10) バリ、イヌ、ヒト、中毒 |
国名 | インドネシア   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | 狂犬病のイヌ対策の毒入りソーセージ、ヒトが摂食 Man eats poisoned sausage intended for rabid dogs |
和文 | 18-24日の週に病院に搬送された1名の男性が、発病前に摂取していたスパイスのきいたBalinese-style pork sausageには、狂犬病に感染した疑いのあるイヌを殺傷する目的で使用される毒物が混入していたことが判明した。Banjar Dukuh, Penebei在住のこの男性は、自宅で意識不明の状態で発見された。病院で治療を受けたあと、男性は帰宅を要求している。この地域では最近3人が狂犬病で死亡しており、イヌの咬傷を受けた抗狂犬病ワクチン接種希望者がいる状況である。 コメント: バリの毒物チームが、ストリキニーネ strychnine入りソーセージを使ってイヌ殺傷を行っていることを確認したと、過去9ヶ月間で10か所から30件の報告を受けている。感染流行初期の2009年1月には、硫酸マグネシウムの使用について議論されていたが、それ以降のことは把握していない。外部の専門家7人は、硫酸マグネシウムの代わりにペントバルビタールpentobarbital を勧めていたが、当局は真剣に検討していなかったようである。 [Mod.CP注-Strychnineによる死亡は、激しい痛みを伴う。狂犬病のイヌがこのエサを食べるという保証はない。ペットのイヌが食べて死亡するだけとなるかも知れない。しかし、狂犬病による死亡もまた苦しいものである。この記事では、どのようなタイプの毒物が使用されたか書かれていない。もしすぐに治ったあと、ベッドから起きあがれず病院にとどまったのでなければ、恐らくstrychnineではない。硫酸マグネシウムやペントバルビタールは、一般に安楽死用の注射薬として使用され、経口でイヌを安楽死させるために相当量が必要だと思われる。狂犬病のイヌが、安楽死に十分な量のエサを食べるとは限らないこともある] [Mod.JW注-硫酸マグネシウム中毒では腹痛と下痢の症状が見られ、今回の事例には見られていない。過量のペントバルビタールでは、必ず意識不明の状態になる] 地図 The island of Bali is divided into 8 regencies (Badung, Gianyar, Tabanan, Bangli, Karangasem, Jembrana, Buleleng and Klungkung, and one municipal city (Denpasar);Badung, Denpasar and now Tabanan で感染が発生しているhttp://www.2indonesia.com/regency.html |
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