感染症速報詳細

記事日付 20090920
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-カナダ:(53) ワクチン供与
国名 カナダ    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 カナダではパンデミックワクチンに余裕が出る可能性があるが、他国への供与を政府当局は表明していない
和文 http://www.winnipegfreepress.com/life/health/Canada-vague-on-why-it-hasn_t-joined-US-and-others-in-donating-H1N1-vaccine-59753432.html
カナダ政府当局者らは、何故この国が、パンデミック予防ワクチンの10分の1を入手困難な国々へ寄付する国のリストに入っていないのかについて、今も曖昧な態度をとり続けている。17日に米国のオバマ大統領が発表した9カ国イニシアティブには、米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、イタリア、スイス、ブラジル、ノルウェーが含まれている。世界全体のワクチンの大部分を消費するこの9カ国による決定は、WHOから"to fairness in the sharing of a scarce resource(限られた資源の共有という点で公平である)"と賞賛されている。この9カ国は、入手可能なワクチンの1/10を供与することを表明している...寄付ワクチンを受ける国々は、ドナー各国、製造会社、WHOに対して、ワクチン使用に伴う有害事象へのクレームを問わないことを前提としなければならないと、WHOは述べている...Sanofi Pasteur (100 million doses) と GlaxoSmithKline (50 million doses)からの供与への上乗せとなる。カナダ政府は、ケベックQuebec州Ste-FoyにあるGSKの施設で生産される、5000万接種分のパンデミックワクチンを発注しており、これは新型H1N1ウイルスへの防御効果のため、2回接種が必要とされた当時に行われた発注量であった。 最近の多くの研究では、青少年と成人のほとんどが1回接種で済むことが明らかになっている。ほとんどが軽症であるパンデミックウイルス感染へのワクチンは、カナダ人の半数以下にとどめるべきとしている。予想された量よりもワクチンの接種回数が減り、接種の必要性がそれほど強くないのであれば、カナダ政府当局には、かなりの必要性のないunclaimed ワクチンが残ることが示唆されると専門家らは見ている。かなりのワクチンが残ることになり、iPhone(入手しにくいものの例え?)とは違うだろうと述べた。しかし、WHOに協力しているものの、ワクチン供与に関する何らかの決定は未だなされていない...

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