記事日付 | 20090920 |
タイトル | 狂犬病-ブラジル:(04) ペルナンブコPE、回復 |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | 狂犬病 |
概要 | 2008年9月に狂犬病を発症しながら回復した16才の少年について |
和文 | http://news.xinhuanet.com/english/2009-09/19/content_12078716.htm ブラジル人として初めて狂犬病から回復した患者が、18日に北東部ペルナンブコ Pernambuco のレシフェRecifeの病院から退院した。就寝中にコウモリの咬傷を受けたこの16才の少年の患者は、2008年9月に狂犬病を発病し、10月に入院してから100日以上を集中治療室で過ごした。the Oswaldo Cruz Hospital当局によると、狂犬病のためこの患者は歩行や言動に障害が見られた。今後も治療が続けられ股関節の手術も受けることになっている。この少年に対して、米国で2004年に開発されたMilwaukee protocol [based on the earlier Wisconsin protocol]に沿った実験的な治療が行われた。患者を薬物により昏睡状態とし、抗ウイルス薬・鎮静薬・麻酔薬を使用する方法である。これまでに世界中で16人の患者に the Milwaukee protocol が行われ、治療成功例はこの患者を含め3人しかいない--後の2人は、米国16才と10才の少女である。狂犬病は非常に致死性の高い疾患である。イヌ、ネコ、コウモリ、キツネ、ウシなどの動物の咬傷により感染する。この疾患は神経系を侵し、麻痺、不安、幻覚などの症状を引き起こす。 [Mod.TY注-この患者やWisconsinの患者に関する詳細情報や、the Milwaukee protocol の元となった Wisconsin protocol の有効性を疑問視する議論についてはこれまでのアーカイブを参照されたい] 関連項目 Rabies - Brazil (03): (PE), recovery 20090214.0638 Rabies, human survival, bat - Brazil: (Pernambuco) 20081114.3599 Rabies, human, bat - USA (WI)(07): recovery 20041231.3459 |
原文リンク |