感染症速報詳細

記事日付 20090921
タイトル ペスト-米国:(04) イリノイIL、研究室の細菌による疑い、死亡、情報提供依頼RFI
国名 米国    
感染症名 ペスト
概要 ペスト菌の研究者が、研究室内の感染で死亡した可能性がある
和文 http://www.suntimes.com/news/metro/1780803,CST-NWS-plague20.article
University of Chicago [U of C シカゴ大学] のペスト菌の遺伝子に関する研究者が、研究室内でおきたと見られる感染で、先週死亡した。2009年9月13日、60才の分子遺伝学教授がthe University of Chicago Medical Center's Bernard Mitchell Hospitalで亡くなった。当初の剖検結果では、この研究者の血液中の弱毒ペスト菌_Yersinia pestis_以外に、明らかな死亡原因は認められなかった。この弱毒菌が疾患の原因となったことはなく、複数の国々でペスト予防ワクチンとして使用されてきた。CDCは、研究用の使用を認めている。大学当局は公衆衛生上の脅威とはならないとしている。この男性と接触のあった人の中に発病したものはいない。念のため、血中で確認されたあと、濃厚接触者に対して周知された。この研究者は、菌の中の危険な部分を取り除いたペスト菌など、危険性のある細菌の遺伝子の研究を行っていた。このような細菌での発病はこれまで知られていないため、取り扱い上の特別な安全基準は定められていなかった...
[Mod.LL注-ホルマリンで不活化されたペストワクチン、The USPは、1999年まで米国で使用されていた。いつくもの弱毒生菌がワクチンの候補となっている。EV76と呼ばれる株は、マダガスカル国内で、非毒性の鉄化合物iron saltsで処理され、モルモットguinea pigsの体内で継代して作成された。異なる種の宿主によって、様々な病原性レベルの重症合併症が観察されている。さらに最近生成された、CO92deltayopH という菌株は、protein tyrosine phosphatase type III secretion system effector protein deletion(蛋白欠損)があり、強力な免疫原性をもつ;参考文献紹介あり、原文参照願います]

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