感染症速報詳細

記事日付 20090921
タイトル ツボカビ-韓国:カエル
国名 韓国    
感染症名 ツボカビ
概要 韓国内で、ツボカビが確認された
和文 http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2009/09/113_52156.html
世界中のfrogs(カエル), toads(ヒキガエル), newts(イモリ) and other amphibians (両生類)に大きな被害を発生させている致死性疾患が、韓国にも波及したと、科学者らが報告した。国内種の保護が懸念される。Seoul National University (SNU ソウル大学)の研究チームは、chytridiomycosis(ツボカビ)の国内発生を確認した。この真菌性疾患は、1980年代以降、120種類あるカエルの種のおよそ1/3を絶滅させた原因とされている。peer-review journalの Disease of Aquatic Organismsに掲載された研究によると、chytridiomycosisの原因真菌である_Batrachochytrium dendrobatidis_ (Bd) が国内で捕獲された7種類のカエルで確認された。この真菌は、ペットとして輸入されたカエルでも見つかり、韓国にこの病気が持ち込まれた経路だと考えられると述べられている。今回の研究成果により、韓国すなわちアジア大陸本土にBdが存在することが確かめられ、韓国内の両生類への影響調査を直ちに行い、韓国や味亜大陸のBdの分布地図を作成する必要があると、研究者らは指摘している。著者は、"maeng kkongi," or narrow-mouthed frog や the Korean golden frog など、国内の絶滅危惧種への影響も懸念されている。この病気は、感染した動物の皮膚に障害を与え、空気や水分の透過を阻害し窒息させてしまう。1998年に初めて確認されたBdは、南北アメリカ、オーストラリア、欧州の各地に定着しているが、これまでアジア大陸で確認されたことはなかった。著者は、直ちに輸入動物の感染を発見し、感染拡大を防止するような、強力な対策を求めている...2001年にOIEの野生動物の懸念される疾患リストに加えられたが、野生動物間の感染拡大阻止は不可能で、発生から4-6ヶ月間で原生の両生類の最大80%が死滅すると、科学者は説明している。しかし、両生類すべてが発症するわけではなく、一部の種は、症状が見られないまま真菌感染を拡大させる。
[原著のABSTRACT紹介、原文参照願います]
詳細な解説 20080928.3065 ModTG注

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