感染症速報詳細
| 記事日付 | 20090921 |
| タイトル | ブルセラ症-米国:(02) テキサスTX、イノシシのハンター |
| 国名 | 米国 |
| 感染症名 | ブルセラ症 |
| 概要 | 狩猟で捕獲したイノシシの処分の際にブルセラ症に感染した |
| 和文 | http://www.chron.com/disp/story.mpl/ap/tx/6623163.html Tomballの76才の男性の病気は、豚インフルエンザとは無関係であるが、ブタ(イノシシ)によるものであることが判明した。2009年のこれまでにブルセラ症と診断された。この男性は、チェロキーCherokee郡にある所有地内を通過するferal hogs (イノシシ)から感染した。彼のブルセラ症は、2009年3月に1頭のイノシシを、彼がcleaningしたことに起因している。彼とその息子は、射撃やわなで捕獲した何頭ものイノシシのうちの1頭を屠った。動物の扱いは慎重に行い、手袋を着用すべきと、彼は述べている。これからさらに数ヶ月以上の治療を受けなければならない。17日には、テキサスTexas州内のイノシシのおよそ10%が検査でブルセラ症に感染していたと報道されているが、州東部ではさらに高率であることが知られている。この病気によって、動物が流早産することが知られている。 [Mod.LL注-2009年、CDCは米国南東部で同じような症例を報告している。職業に関連する疾患として、ブルセラ症は皮膚の傷や粘膜を通して感染動物から、またホコリやエアロゾルの吸入によって感染が起きる。吸入は、屠殺業者の患者と関連性が高い。皮膚のキズの汚染も、食肉加工業者や獣医師によく見られる。今回のように、ハンターもまた、ムース、エルク、イノシシなどをclean(捌く)ときに皮膚や吸入によって細菌に感染する可能性が考えられる。以前、Mount Vesuvius(ベスビウス山)が初めて噴火したときに死亡した人々の大人の遺骨で、ブルセラ症に典型的な骨病変が確認されている。また、埋まって炭化していたチーズの電子顕微鏡による解析で、ブルセラ菌に一致する細菌の形を見いだしている。Sir David Bruceが初めて、1887年に死亡した英国人兵士からMaltese (or Malta マルタ島)熱の原因菌を分離し、彼に因んでこの細菌の名前が命名された。1905年には同じマルタで、ヤギのミルクからも検出されている。微生物学的には、古典的なbiovar typing methodology(生物型分類法)は時間がかかり、標準化に乏しく、高レベルのバイオセーフティー施設を必要とする。 4 biovars of _B. suis_ iのタイピングには、 硫化水素産生性, growth in dyes(色素内の増殖?), bacteriophage susceptibility(バクテリオファージ感受性), およびagglutination with biovar-specific antisera(型特異的抗血清中の凝集)などが含まれる。この手順の簡素化のため、単一の核酸polymorphism に注目した、real-time polymerase chain reaction technologyが使用可能である;参考文献紹介、原文参照願います] |
| 原文リンク |