感染症速報詳細

記事日付 20090922
タイトル デング熱-ベトナム:
国名 ベトナム    
感染症名 デング熱
概要 [1] ベトナム(全国)
2009年のこれまでに44571人以上の感染者が発生
和文 http://english.vietnamnet.vn/Health/2009/09/868746/
ベトナムでは雨期が近づくに従って、デング熱がピークを迎えると、14日保健省が述べた。2009年のこれまでに44571人以上の感染者が発生し、2008年同期比でおよそ30%増となっている。医療関係者らは、首都ハノイHanoiの患者数の多さを懸念している。Mekong deltaのSoc Trang, Bac Lieu, and Tra Vinh の各省でデング熱による死者が発生している。4000人以上の感染者がいるSoc Trang省だけで死者の大部分を占めている。南部 Ca Mau省の医療機関の責任者は、1-8月の8ヶ月間でおよそ450人の治療を行い、そのうち122人は重症感染症であったと述べた。
[Mod.SCM注-ベトナムの状況に関する解説、原文参照願います]
地図 Viet Nam with provinces http://en.wikipedia.org/wiki/File:vietnameseProvincesMap.png
[2] Viet Nam (ハノイ Hanoi)
8ヶ月間に、前年同期の12倍増の約3000人のデング熱感染が発生した
情報源: Thanh Nien News 、2009年9月17日。
http://www.thanhniennews.com/healthy/?catid=8&newsid=52495
デング熱感染患者の高密度発生地域が北方に移動し、ハノイHanoi市が、1998-2007年の全患者数の80-90%を占めていたメコンデルタMekong Deltaに次ぐ[に代わって?]国内最悪の感染地域となった。ハノイの衛生当局は1日、首都において年初からの8ヶ月間に、前年同期の12倍増の約3000人のデング熱感染が発生したことを報告した。ベトナムでは以前から、10年ごとにデング熱患者の急増が見られ、1987,1998,そして2009年と大きな感染流行が起きている。南部の70-85%に比べ、北部でデング熱の抗体を持っている住民は5-10%に過ぎないと当局は述べた。このことと、ハノイのボウフラ対策の失敗が、2009年の異常な増加の原因と考えられるとし、新たな型のウイルスによる感染流行との見方を否定した。しかし当局は、新たな蚊族媒介性ウイルスのチクングニアの発生については、注意を払っている。デング熱に対するワクチンは現在開発段階にあるとし、また、現在5日間を要するデング熱検査の新たな方法により、3日間で確定診断が可能となったことを付け加えた。Ho Chi Minh City [HCMC ホーチミン市]では2008年から2009年にかけての患者数の増加は見られていないが、専門家はピークはまだ来ていないと述べている。小児病院の医師も、デング熱の発生はさらに強まり、12月まで継続するだろうと警告した。2009年初から、1720人のデング熱による入院患者が発生し、このうち2008年の2倍に当たる8人が死亡した。
[Mod.SCM注-同]

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