記事日付 | 20091011 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-世界各国:ワクチン伝達 |
国名 | 世界各国   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | ワクチン接種は1回で、季節性との同時接種OK |
和文 | http://www.macleans.ca/canada/wire/article.jsp?content=n093638025 米国の新たな研究によると、H1N1 [influenza pandemic (H1N1) 2009] vaccine はたった1回の接種で、成人や高齢者を感染から守り、季節性インフルエンザとパンデミックインフルエンザワクチンの同時接種でも問題はない(should be fine)ことがわかった。9日、the National Institute of Allergy and Infectious Diseasesの所長が明らかにした。検査により、パンデミックワクチンの2回の接種を受けた成人と高齢者では、2回目の接種による追加の効果は認められなかったと、Dr. Anthony Fauciがのべた。これらのグループの1回接種に対する反応は、ワクチンによる有効な防御効果を示す程十分に強力なもので、米国では、成人と若年者には1回の接種のみで十分と予想されている( working assumption )。成人および高齢者にとって、1回の15マイクログラムの接種で十分であり、1回目の接種から21日後の2回目の接種との間で、抗体価に有意な差は認められなかったとし、1回接種で十分にrobust response(強力な反応)が得られると述べた。また、季節性とパンデミックワクチンの同時接種の安全性に関する、他の研究データも披露した。しかし、同時に2種類のインフルエンザワクチンを接種した場合に、免疫システムが、ワクチンがカバーするすべてのウイルスに対して十分に反応するかどうかについては、理論上の懸念がある。同氏は、同時に接種されたワクチンは、互いの免疫反応を邪魔しないと説明した...同研究所は、喘息患者に対するワクチンの安全性と有効性に関する、新たなトライアルを行っている。また別のグループにより、HIV [human immunodeficiency virus]患者, 妊娠女性, and 小児と若年者に対する、安全性と用量設定に関する研究も行われている。 [Mod.CP注- 20090929.3400, 20091005.3457 では、カナダの一部の州では、季節性とパンデミックインフルエンザワクチンの同時接種は禁忌とする未発表のデータを理由に、季節性インフルエンザワクチン接種の実施時期を遅らせたと報告されていた。これも未発表ではあるが、米国の今回のデータでは、安全性に問題はなく、同時接種可能とされた。同時接種の結果、予防効果の減弱が見られることはないかについて、確認が必要である。] |
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