感染症速報詳細

記事日付 20091012
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-ベトナム:ウイルス排除
国名 ベトナム    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要
和文 以下は、われわれがベトナム南部のインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染の治療を行った292人の患者の、その後経過(データ)である。20090809.2819では、44人の患者の臨床・RT-PCRおよびウイルス培養のデータを報告した。ベトナム政府当局は、空港でスクリーニングを実施し、パンデミック H1N1 2009 ウイルス陽性の患者は、PCRが陰性となるまで隔離する方針を取っていた。このことにより、通常は入院したり、経過をフォローアップされることのない患者らについて、ウイルスの動向を調査する機会が得られた...空港の体温検査後のRT-PCR、もしくは外来クリニックからの患者を受け入れたこの病院では、隔離の上oseltamivir75mgを1日2回、5日間以上投与し、頻回(初期は毎日、その後、治療開始後0-3-5日目に変更)に鼻とのどのスワブを採取した。RT-PCRが陰性となった時点で退院した...詳細な数字など、原文参照願います...これらの結果から、パンデミック H1N1 2009 ウイルスに感染した患者のほとんどは、オセルタミビル開始から5日以内にRT-PCRが陰性となることが示唆された。それ以降も陽性となる場合もあったが、治療5日目でもRT-PCRが陽性だった患者の検体の、すべてがウイルス培養は陰性だった。3人の患者の検体で、H274Y変異が確認された(スクリーニングした600人以上の患者の中で、およそ50人の患者が治療5日目にRT-PCR陽性だった)。今回の調査は、A(H1N1)v 患者における、viral clearance dynamicsおよびthe H274Y mutationに関するシステマティックな評価として、最大規模のものと思われる。

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