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East Baliの観光ダイビングスポットTulamben and Amedのすぐ北にあるKubuで、狂犬病と確定診断された1例を経験した。発端となった南海岸の症例と北海岸までのほぼ中間にある、PetangのUbudの北でも、感染患者が発生している。デンパサールDenpasar空港の南の、隔絶されたBukit peninsulaでの確認から1年の間に、バリ島の人口密集地である南東部及び東部全体で、狂犬病患者が確認されている。今までのところ、Ubud やGianyar といった大都市では確認されておらず、州都デンパサール郊外で数名が発生したに過ぎないが、これらの多くの人々が暮らす地域の周りすべてで、狂犬病患者が発生している。この最新の患者発生は、最初の狂犬病患者が確認された直前の2008年8月と9月のイヌの頭数調査で、市街地に比べて、丘陵地域の半農村居住区ほど、ヒトと関係して生活するイヌの数が多いことが示されていることから、特に懸念される。村と村の間には、イヌのいない地域があるものの、村の中はヒトと動物が近接し、まさに狂犬病が最も恐れられる状況にある。Kutuの症例はおそらく、dog trappers(捕獲者)がここを通って、イヌ肉をたべさせるレストランがあることで有名な、Singarajaに輸送する中で発生したものと考えられる。狂犬病発生以来、感染が確認された地域からイヌ肉レストランへの輸送は、休むことなく続いている。第1例が確認されるまで、バリ島全域で禁止されていたイヌへの狂犬病ワクチン接種は、その後、感染が確認された地域に限り許可され、全島で接種できるようになったのは、ほんの数週間前のことであった。しかし、今も深刻なワクチン不足が続いており、感染開始後9ヶ月間に政府が配備したワクチンは、3ヶ月以内に再接種を必要とする。The 3-year vaccines 3年間有効なワクチン? の使用は始まったばかりである。これまでに死亡が確認された17人中の16人(詳細は原文参照願います)。2008年7月に初めて狂犬病のイヌの咬傷を受けた患者は、Froles出身の男性であった。やはりFroles出身友人の飼育するイヌであるが、FloresからBaliに連れてこられたイヌなのか、2人がいつBaliに来たのかについては、私は判らない。
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