記事日付 | 20091026 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009(76)-エルサルバドル:デング熱の共感染 |
国名 | エルサルバドル   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | デング熱とインフルエンザに同時に感染した患者が続いている |
和文 | http://www.laprensagrafica.com/lo-del-dia-edi/68270-pacientes-con-dengue-y 国内東部において、インフルエンザA(H1N1)と古典的デング熱に同時に感染した患者の報告が続いていることが、保健副大臣により明らかにされた。全国でこのようなco-infectionの患者が4人出ている。このうち2人はthe eastern zoneの出身で、他の2人はthe Benjamin Bloom Children's Hospital で治療を受けていたこどもだった。23日、保健サーベイランスの責任者は、4件目のウイルス感染流行が報告されたUpire, Nueva Esparta (La Union)への懸念を示した。インフルエンザA(H1N1)とデング熱が共に感染流行している地域である...保健省は、Guajiniquilで死亡した生後9ヶ月の患者について、H1N1に感染していた疑いが持っている。この母親は、検体を採取する前に乳児を医療機関から連れ帰っており、剖検も行われていない。しかし、患児の3人の姉妹はH1N1に感染し、そのうちの1人がデング熱ウイルスに共感染していたことから、H1N1感染による死亡であった可能性がある。エルサルバドルではこれまでに、6人がデング出血熱で、22人がH1N1感染により死亡している。 [Mod.CP注-この報告では、インフルエンザ患者とされる症例が、季節性インフルエンザなのか、インフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染なのか、がはっきりと書かれていない。10月16日のthe PAHO Regional Updateによると、中米における急性呼吸器疾患の傾向として、減少もしくは変化なしと報告されているが、エルサルバドルは例外とされ、新たな増加傾向が見られるとされている。中米の急性呼吸器疾患の活動性intensity はlow/moderate とされているが、やはり、エルサルバドルは例外で、high intensity [infection] ( http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_content&task=view&id=1922&Itemid=1167 )となっている。従って、この報告はデング熱ウイルスとパンデミック H1N1 2009 ウイルスの同時感染の患者について報告されていると見られる。9月16日のWorldPress ( http://www.voiceselsalvador.wordpress.com/2009/.../number-of-cases-of-dengue-fever-increase-in-el-salvador )によると、2009年のこれまでにエルサルバドル国内で発生した、デング熱の確定患者数は2431例で、昨年(2008年)の927例から大きく増加している。従って共感染の患者が発生しても不思議ではないが、残念ながら感染患者の経過が記載されていない。] |
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