記事日付 | 20091027 |
タイトル | Sodium azide、コーヒー-米国:(マサチューセッツMA) |
国名 | 米国   |
感染症名 | Sodiumazide |
概要 | [1] ハーバードで毒物混入:ラボの6人がコーヒーによる被害 |
和文 | http://www.bostonherald.com/news/regional/view.bg?articleid=1207102 Harvard University Medical Schoolは、 the Boston building の病理学の研究者らが、毒物の入ったコーヒーを飲まされて入院したことから、New Research Buildingを閉鎖し、新たに監視カメラを設置した上、セキュリティの強化を行った。内部メモによると、ハーバード大学医学部の研究者と生徒ら6人のグループは、8月26日、病理学研究室に近い8階にあった、communal(共同使用の), single-serve coffee machine(コーヒーマシン)を使用した。まもなく、この6人全員がめまいや血圧低下などの症状を訴えた。1人は耳鳴りがしたといい、別の1人が気を失った。6人全員が、Beth Israel Deaconess Medical Center, で治療を受け、退院している。1人については、一晩、経過観察が行われた。コーヒーメーカーを撤去し検査を行った。Harvard University Police,は、ボストンBoston警察や消防と共同で、この中毒事件の対応にあたり、危険物斑hazardous material crews により直ちに行われた検査では、毒物の痕跡は確認されなかった。しかし、その後の検査で、研究室で保存料としてよく使用されるアジ化ナトリウム sodium azideが混入していたことが、研究者らの健康被害の原因であることが判明したと、23日公表の内部メモで明らかにされた。Sodium azide は、政府当局が、死亡する恐れのある化学物質で、無臭で白色の固体であると、リストされている...以下、当局の対応など、原文参照願います [2] 6人が中毒 セキュリティを強化 Harvard tightening security after 6 poisoned 情報源: TheBostonChannel.com 、2009年10月25日。 http://www.thebostonchannel.com/news/21421216/detail.html ハーバード大学医学部Harvard University Medical Schoolは、研究棟の6人が意図的な薬物混入の被害を受けた可能性について、警察当局が捜査を行う中、セキュリティを強化し、新たなビデオカメラを設置した。8月26日に研究者や学生らが、コーヒーの中から検出された、死亡する可能性のある化学物質を摂取して体調を崩したことが、23日に学生らに送付されたメモで明らかになった...[1]と同じ経過内容...この物質を飲み込むことで、呼吸促迫、めまい、吐き気などが惹起される可能性がある... [ModTG注-...水や酸と混じると、sodium azide は速やかに有毒ガスに変化し、pungent (sharp) odor 刺激臭を発する。また、(鉛や銅の排水管に流入するなど)固体金属との接触によっても、有毒ガスへの変化がおきる。しかし、このガスの刺激臭は、ヒトに危険を察知させるほどではないのかも知れない。最もよく知られているのは、automobile airbags(自動車のエアバッグ)内に入れられていることである。自動車への衝撃によるelectrical charge 電荷により、sodium azideは爆発し、エアバッグ内に窒素ガスを発生させる。病院や研究施設では、chemical preservative(保存料)として使用されている。今回の事件は、そのような環境でおきた。ある事件では、排水管内に流れこんだsodium azide が、exploded し、有毒ガスの吸入が起きている。害虫対策に農業でも使用されている。また、detonators 起爆剤やその他の爆発物にも使用されている。水に溶けたsodium azideは、混入された水や食品の摂取による曝露につながる。ダストやガスからの吸入による曝露も起こりうる。皮膚に接触した場合でも、症状が現れることがある。少量の吸入、吸収もしくは摂取で、数分以内に以下のような症状が現れる;rapid breathing, restlessness, dizziness, weakness, headache, nausea and vomiting, rapid heart rate, red eyes (gas or dust exposure), clear drainage from the nose (gas or dust exposure), cough (gas or dust exposure), skin burns and blisters (explosion or direct skin contact).大量に曝露した場合は、経路にかかわらず、けいれん、血圧低下、徐脈、意識消失、肺障害、死亡の可能性のある呼吸不全などの症状が見られる。しかし、このような症状が見られても、必ずしもアジ化ナトリウムによるものとは言えず、他の疾患でも同様の症状が起こりうる。重症の中毒から回復した場合でも、心臓や脳の障害が残ることがある...出典 http://www.bt.cdc.gov/agent/sodiumazide/basics/facts.asp ] |
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