感染症速報詳細

記事日付 20091029
タイトル 狂犬病-米国:(インディアナIN)、コウモリ、ヒト
国名 米国    
感染症名 狂犬病
概要 50年間で2人目の狂犬病による死亡 Indiana resident is state's 2nd rabies death in 50 years
和文 http://www.wibc.com/news/Story.aspx?id=1155945
インディアナIndiana州南部の住民1名が、州内では2006年以来となる狂犬病による死亡患者となったと、州保健当局が発表した。1959年以来、ヒトの患者は全部で2人しかいない。Clark Countyのこの患者は、考えられる曝露についての報告がない。通常、発症前に1-3ヶ月を要し、一旦発病すれば、ほとんどの場合死亡する。CDCで行われた検査では、感染源はコウモリと見られている。
[Mod.CP注-コウモリの種類についての記載がない。以前、2006年9月30日に、インディアナ州の10才の女児がコウモリによる咬傷を受け、Wisconsin protocolによる治療を受けたが、11月2日に死亡している。インディアナ州では、狂犬病による死亡例は、1959年以来、わずか2例しかいない。2006年10月14日の、患者の皮膚と唾液から得られたamplicons の遺伝子塩基配列解析の結果、病原体は the silver-haired bat, _Lasionycteris noctivagans_の、rabies virus variant であることが判明している(詳細は MMWR Morb Mortal Wkly Rep 20 Apr 2007; 56(15); 361-5; http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5615a1.htm )。おそらく今回のケースでも同じ種のコウモリがウイルス伝播の犯人だと考えられる。しかし、北米では、複数の種が食虫コウモリが鏡検帽ウイルスを伝播する能力を持っている。北米でのコウモリの狂犬病に関する、網羅的かつ最新の情報について;the USGS National
Wildlife Health Center: Bat Rabies and Other Lyssavirus Infections http://pubs.usgs.gov/circ/circ1329/pdf/circ1329.pdf ]
地図 Indiana, showing Clark County in the south east of the state  http://www.indianajustice.org/Home/PublicWeb/LegalSvcs/CountyMap

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