感染症速報詳細

記事日付 20091029
タイトル 狂犬病-ガーナ:ヒト、イヌ
国名 ガーナ    
感染症名 狂犬病
概要 5日間で狂犬病により6人が死亡した
和文 http://allafrica.com/stories/200910271144.html
the Bongo districtおよびBolgatanga Municipal area in the Upper East Region のコミュニティの住民らは、狂犬病のイヌが6人をかみ殺し(? bitten and killed)、ほか2名が今も危険な状態にあることから、不安におののいている。Zorko, a suburb of the Bongoで起きた11才の少年の死亡により、5日間で狂犬病による死者の数は6人となった。病院への搬送時、この少年はイヌのように吠え、攻撃的だったという。鎮静剤以外の治療を行うことができなかったと医師は説明している。家族は不満から少年を自宅に連れ帰り、自宅で死亡した... Namooでは2人が狂犬病に感染したと訴えたが、Bolgaに行って、ワクチンを買ってくるよう求められたという。ワクチンは70米ドルで売られていて、買うことができず、痛みに苦しみながら死を迎えた...惨状など、原文参照願います
[Mod.CP注-アフリカでは年間24000人の狂犬病による死亡が発生し、その多くが貧しい社会のこどもたちである。狂犬病予防と治療には費用がかかり、必要な資源は欠乏している。イヌの狂犬病対策が重要である。西アフリカと中央アフリカの狂犬病ウイルスの、遺伝学的変化を調査する目的に、アフリカの27カ国から97件の検体を分離し、解析した。この地域のイヌで感染循環する狂犬病ウイルスは、"Africa 2."と呼ばれる単一の系統樹に集約されている。this Africa 2 lineageの系統地理学構造についての詳細な検討から、アフリカ全体をおそらくは東から西に向かって拡大する動きを含めた、地域間の限定的なウイルス移動を伴った、国レベルでの確固とした集団分離strong population subdivision があることが判明した。さらに、Bayesian coalescent analysis によって、the Africa 2 がアフリカ地域に導入されたのは最近になってから(恐らく200年前より新しい)であることもわかった。これは、欧州大陸からの影響や都市化の拡大に一致する動きで、比較的緩徐であり、全体に浸透するまでに100年間の期間がかかったと考えられる The Journal of General Virology, 90 (Pt 4): 783-791, 2009: open access paper: http://vir.sgmjournals.org/cgi/content/full/90/4/783 )]
[Mod.AS注-ガーナからOIEに提出された情報によると、2008年に記録されている狂犬病患者数は19人で、人口10万人あたり0.0903人であった。過去3年間と比較すると非常に高い数字である;2005,3006,2007年は、1,3,1人だった。その原因は言及されていないが、おそらく彷徨するワクチン未接種の動物(とくにイヌ)の増加を反映したものと考えられる。動物での狂犬病感染流行件数は、2005-2008年の数字として、それぞれ38, 37, 23 and 57. となっている。ペット・家畜へのワクチン接種とともに、ウイルス保有集団(ノライヌが主)のサイズをコントロールも直ちに実施する必要がある]

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