記事日付 | 20091031 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-米国:オセルタミビル耐性 |
国名 | 米国   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | タミフル耐性豚インフルエンザウイルス、ヒトからヒトに感染 Tamiflu-resistant swine flu [influenza A (H1N1)] passed person-to-person in US |
和文 | http://www.ajc.com/health/content/shared-auto/healthnews/flu-/632578.html 米の研究者らによると、初めて、2人のヒトの間でのタミフル耐性インフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染が認められ、ウイルスの薬剤耐性が広がれば、パンデミック対策の上で、抗ウイルス薬のオセルタミビルの効果が弱められる恐れが出てきた...2009年6月と7月に、ノースカロライナNC州でサマーキャンプに参加した、65人のキャンパーとスタッフらがH1N1に感染し、タミフルによる治療が行われた。このほか600人のキャンパーらに対しては、予防のための抗ウイルス薬が処方されている。キャビンが同じであった2人の女性は、タミフル服用後に発症し、あとで、2人が薬剤耐性ウイルスに感染していたことが判明した。これ以外の患者からは、耐性ウイルスは確認されていない。女性患者のうちの1名が、cabin mate(キャンプの同宿者)からこの変異ウイルスに感染した疑いが持たれている。2人のcampersの、発症時期と検出されたウイルスの遺伝学的変異から、1人のcamperからもう1人に、この耐性ウイルスが感染した可能性が高いと著者は述べている。これまでにも 米国内では少数のオセルタミビル耐性例が確認されているが、それまで健康だったヒトでの確認は初めてであり、ヒトからヒトへの感染拡大としても、初めての事例となると説明された。このことは、健常者に予防的にタミフルを投与することで、耐性化リスクを増加させる可能性があることが示唆されたと、述べた....以下、原文参照願います [Mod.CP注-10月22日現在の、WHOによるオセルタミビル耐性パンデミック H1N1 2009 ウイルスについての包括的な解説 the WHO Weekly Epidemiological Record, 30 Oct 2009; 84(44): 453-68 http://www.who.int/wer/2009/wer8444/en/index.html において、世界中で39例(7例は調査中)の、oseltamivir耐性患者について詳しく報告されている。32例の特徴として、いくつかの共通する特徴があった;すなわち、 amino acid 275 (referred to as H275Y)の位置でのヒスチジンからチロシンへの置換である。enzyme-inhibition assays が実施され、ウイルスは、オセルタミビルに対しては耐性を示したが、ザナミビルへの感受性は残されていた。予防投与との関連性のあった13例のほとんどに、疫学的な関連は認められなかった。以下は、ノースカロライナNC州のサマーキャンプの2名の患者についてのthe HealthDay News の報道内容である;North Carolina (USA)のサマーキャンプで同室に滞在した少女2人が、3日間の間隔を空けて、インフルエンザ様疾患を発症した。ウイルスには、the H275Y mutation だけでなく、 the neuraminidase gene (I223V) にも、別の変異が認められた。これら2人の症例の耐性ウイルスが、別々に発生したのか、共通の感染源から感染伝播したのか、1人の少女からもう1人の少女に感染したかどうかについては、データが不十分で決定できない] |
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