感染症速報詳細

記事日付 20091031
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-米国:小児の反応
国名 米国    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 インフルエンザA(H1N1)感染の幼児(younger children)では、年長児や成人に比べウイルス排出期間が長いかも知れない
Younger children with influenza A (H1N1) may have longer viral shedding than older children and adults
和文 http://www.pediatricsupersite.com/view.aspx?rid=50117
発熱後、最長で13日目までの患者に、real time reverse transcriptase polymerase chain reaction [RT-PCR] 検査によって、インフルエンザA(H1N1)2009ウイルスが検出されることが、第47回の米感染症学会の年次総会で発表された。この研究結果は、米CDCのEpidemic Intelligence Service Officerの1人である、Achuyt Bhattarai, MDによって明らかにされた。研究者らは、ペンシルベニアPennsylvania州で2009年5-7月の間で、調査日までの7日以内にインフルエンザ様症状のある、小学生および小学生と接触のあった家族を特定するための電話調査を行った。症状のあった生徒および接触者36例の検体のうち、real-time RT-PCR testsによって、26人にインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染が確認された。ウイルスの培養も行われた。さらにreal-time PCR による解析により、ウイルス排泄期間の中間値(平均)は、発熱開始後6日間(1-13日間)であることが判明した。ウイルスの培養検査では、viable 増殖能力のあるウイルスが確認されたのは、発熱開始後平均5日間(1-7日間)であった。解熱後、Real-time PCR により平均3日間はウイルスが検出された。培養によるウイルスの検出は、解熱後平均2日間であった。われわれの研究結果によると、younger children幼児では、年長児や成人と比較して、ウイルスの排泄期間が延長する傾向が認められ、季節性インフルエンザについてこれまでに行われた研究結果と一致したと述べた。しかし、ウイルスの検出が必ずしも他者へのウイルス伝播を意味するわけではないため、今回の結果の解釈は慎重に行うべきである点を強調した...

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