記事日付 | 20091107 |
タイトル | 乳児ボツリヌス症-英国:(スコットランド) |
国名 | 英国   |
感染症名 | 乳児ボツリヌス症 |
概要 | [1] 生後16週の乳児1人が、ボツリヌス症を発症し治療を受けている |
和文 | http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/edinburgh_and_east/8342190.stm ファイフFife の生後16週の乳児1人が、ボツリヌス症を発症し治療を受けている。エジンバラEdinburghの病院に入院中の、オークリーOakley in Dunfermline(ダンファームリン)のこの乳児の状態は、重症だが安定していると伝えられている。Health Protection Scotland当局報道官の話では、1983年からの電子記録には、乳児ボツリヌス症の症例についての検査報告は見あたらないとされている。昨年も、スコットランドでこの種のボツリヌス症は報告されていないという。 [2] おしゃぶりから感染した乳児、生命の危機 Baby given "botulism dummy"fights for life 情報源: The Sun 、2009年11月4日。 http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/2712604/Baby-given-botulism-dummy-fights-for-life.html おしゃぶりから感染したと見られる、まれであるが生命の危険性のある細菌のボツリヌス菌に感染し、乳児が生命の危険と闘っている。わずか16週のこの乳児は、スコットランドではじめての乳児型感染児となった。ハチミツをつけたおしゃぶりを使ったことで発病したと見られている。医師らは乳児の麻痺の原因を診断することができなかったが、幸いなことに、同症を疑った1人の医師が、英国内で聞いたことはなかったが、ボツリヌス症検査を指示した。1976年以降、イングランドEnglandでも6例しか報告されていない。エジンバラEdinburghのthe Royal Hospital for Sick Childrenで、この患児は"critical but stable(重症だが安定した)"状態にある。ボツリヌス症Botulism, full name _Clostridium botulinum_, は、土壌に生息する細菌である。しわ取りの治療薬ボトックスBotoxとして使用されている。しかし、傷や食品を通じた感染では、治療を受けない場合、中枢神経系に感染が及ぶと死亡することもある。ハチミツに残留しても、成人では問題とならないが、1歳以下の乳児は、腸管内でこの細菌を死滅させることができず、細菌はトキシンを放出する。 [Mod.LL注-Infant botulism乳児ボツリヌス症は、産生されたトキシンそのものではなく、芽胞の摂取により生じる。米国では最も多いボツリヌス症である。多くの場合、芽胞の感染源は発見できないことが多いが、ハチミツがcommon vehicleとなっている。母乳だけで育てられている乳児にも発症する可能性がある。infant botulismよりさらにまれな同種(equivalent)の疾患として、adult colonization botulismがある。いずれの病態も、intestinal botulismという語で、ひとまとめにされている。この用語は、神経毒neurotoxinのin situ production(腸管内での産生)を意味する。以下に、CDCの、2003年のニューヨークNew York市での集団発生の報告の、編集者注からの抜粋である。集団発生はきわめてまれである...以下、原文 http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5202a1.htm 参照願います] |
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