感染症速報詳細

記事日付 20091106
タイトル マラリア-イタリア:(ラティナ LT)、国内感染、情報提供依頼RFI
国名 イタリア    
感染症名 マラリア
概要 Latinaに短期間滞在した、Romeからの旅行者1名がマラリアに感染していた
和文 http://roma.corriere.it/roma/notizie/cronaca/09_novembre_3/malaria_marangon-1601951442853.shtml
Lake Fondi (Latina)に短期間滞在した、ローマRomeからの旅行者1名がマラリアに感染していたことが判明し、ラティナLatina市民病院感染症科部長医師は改めて注意を呼びかけている。Monte San BiagioとFondiに挟まれた地域に滞在していた、このローマからの旅行者は、ローマの病院で治療を受け回復した。この患者は海外へ行ったことがなく、保健省はこの地域内のハマダラカの生息状況の調査を開始した。WHOは1970年にイタリアのマラリア排除を宣言したが、今回の症例は、それ以来初めてのイタリア国内でもマラリア感染患者の報告となった。
[Mod.SH注-経過から潜伏期間は2-3ヶ月と想定され、感染は三日熱マラリア_Plasmodium vivax_であることが示唆される。Lake Fondi は、 the Pontinemarshes(湿地)の一部をなし、1930年代に潅漑事業が完了するまでは、マラリアの常在地域であった[その後、第二次世界大戦中にナチスによって破壊されたが、後に再び機能している]
[Mod.EP注-この地域でマラリアが再び発生し始めた可能性もあるが、別のことも考えられる。この患者が別の場所で、無症候性のgametocyte(生殖母体)carriersから、蚊族によってマラリアに感染伝播した場合で、これはどこであっても起きる。米国バージニア州でも同様の説明できない症例が発生している(20020907.5250)]

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