感染症速報詳細

記事日付 20091107
タイトル ロッキー山紅斑熱-米国:(04) フロリダFL
国名 米国    
感染症名 ロッキー山紅斑熱
概要 53才の男性が感染した
和文 http://www.heraldtribune.com/article/20091104/ARTICLE/911041025
サラソータSarasota-area の男性1名が、同郡南部でブラシの掃除中に、ダニ媒介性のまれな病気に感染した。郡内でこのRocky Mountain Spotted Fever (ロッキー山紅斑熱 RMSF)に感染した患者は、2005年以来となる。サラソータ郡在住の52才の男性は、1週間以上前に発病したが、完全に回復した。インフルエンザ様症状を発症し受診するまで、刺咬には全く気づいていなかった。刺咬は2009年9月の事であったが、11月3日まで当局から発表されなかった。検査の結果が確定されるまでに数週間を要した。RMSFは、通常高熱と手足の赤く斑点状の発疹を特徴とし、最も重いダニ媒介性細菌性感染症である。抗生物質による治療[そして早期に]を受けなければ、患者の20%が死亡する。発見されたthe Western mountain region に因んで命名されているが、患者の半数以上が米国南東部で発生している。2008年、フロリダFlorida州で報告されたのはわずか19例であった。また、州内での刺咬による患者は、70%に過ぎない。感染する患者の多くは15歳以下の小児であるが、今回の報告は50才の男性であった。
[Mod.LL注-リケッチア感染症では、早期診断こそが、致死率減少に最も重要である。米国中西部のような、リケッチア疾患が多くない地域では、特にそう言える。この症例の時間経過については、はっきりとは判らない...リケッチア疾患の感染様式などについて、原文参照願います]

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