感染症速報詳細

記事日付 20091109
タイトル Q熱-オランダ:
国名 オランダ    
感染症名 Q熱
概要 オランダ:ヤギ農場でQ熱発生 Netherlands: Q fever in quarter of the goatfarms
和文 http://www.vetsweb.com/news/netherlands-q-fever-in-quarter-of-the-goat-farms-598.html
オランダ国内では、360か所のヤギ農場のうち、現在80か所にQ熱の発生が確認されている。デーフェンテルDeventerの動物衛生局が報告した。確定診断のための検査は、さらに2週間を要する。これから4週間は、対策が実施されないこととなる。オランダ国内では、2009年のこれまでに、4か所のヤギ農場で公式に感染発生が宣言された。これは旧来の確認検査によるものであった。流産率が5%を超える場合に感染ありとされていた。しかし、ミルクのサンプル検査により、このほかにも41か所の農場でヤギの感染があったことが新たに判明した。これらの農場は、対策の実施対象になっていなかった。ヒツジの農場ではQ熱の発生はまれである。40か所の農場のうち、感染が確認されたのはわずか1か所だった...Q熱について...オランダでは、2007年に南部のHerpenでアウトブレイクが発生し、以後毎年拡大が続いている。死亡患者は6人となっている。2009年の感染者は2100人であり、世界中で報告された中で、最大のQ熱感染流行となっている。土壌から細菌を消去することはできないため、感染対策は困難である。これまでの対策として、感染が発生した農場からの、飼料の拡散や動物の移動の禁止などが行われてきた。ワクチン接種の結果(効果)については、動物衛生局による評価が行われている最中である。ワクチンには、流産を防ぎ、十分な抗体を産生する可能性が認められているが、排菌の阻止につながるかどうかについては、よく判っていない。ワクチン後の1週間に、ミルクの生産量が8-10%減少する可能性がある...
[Mod.AS注-]

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