記事日付 | 20091119 |
タイトル | 肺炎球菌-オランダ:ワクチン副反応 注意喚起 |
国名 | オランダ   |
感染症名 | 肺炎球菌 |
概要 | [1] 3人の乳児が、ワクチン接種後まもなく死亡した |
和文 | http://www.dutchnews.nl/news/archives/2009/11/vaccine_use_halted_after_baby.php オランダの保健当局The Dutch health institute RIVM は、3人の乳児が、ワクチン接種後まもなく死亡したことを受け、Pfizer社製 Prevnar childhood vaccine(小児用ワクチン)の単一製造番号の出荷を停止した。このワクチン[ロット?]には、使用禁止のラベルが貼られ、医師に対し新たな供給が用意されることとなっている。乳児の詳しい死亡原因は判っていないと、RIVMは述べている。この乳児らは、接種の1から11日後に死亡した。 [2] 2週間に3人の乳児がワクチン接種後に死亡した 情報源:News Inferno、2009年11月6日。 http://www.newsinferno.com/archives/13765 ことを受け、オランダの当局は、PrevenarまたはPrevnarと呼ばれる製品の使用を禁止していると報じられた。ワクチンを接種されてから2週間以内に死亡した。ワクチンを接種された乳児においては、毎年、平均5-10例の死亡が報告されている、と当局広報担当者が述べた。短期間に3例続いたことは異例であり、出荷差し止めの理由であるとし、死因について原因調査中であることを明らかにした。一方、米国内でのPrevnarの使用は継続される予定で、オランダでも別の製造番号の製剤については、使用が続けられることになっている..Wyeth は最近、 "US rival Pfizer" に買収され(? acquired by)ており、 "suspension of" Prevenar batch D66977が求められている...最近インドで起きた2008年のPrevnarの臨床治験中の女児(乳児)1名の死亡は、ワクチンの問題ではなく、"supervisory shortcomings(不十分な監視)"が原因であると報道されている。Wall Street Journal誌には、西側の製薬メーカーが、インドのような途上国において海外での臨床治験を行うことの是非を問う、問題提起を行っている...(インドの症例について)死亡した患児の医療記録には、3回目の接種時に咳と下痢があったと記載されている。この乳児は、咳や荒い呼吸のため、接種から1週間以内に小児科病棟に入院となった。胸部X線検査で心肥大が確認されている。翌日、心停止により死亡したと、調査報告には書かれている... [Mod.ML注-2番目の記事には、Pfizer が Prevnar batch D66977の出荷停止をしたことが記載されており、おそらく、これはオランダの3人の死亡に関連するワクチンのロットだと考えられる。Prevnar は pneumococcal conjugate vaccine (PCV 肺炎球菌結合ワクチン)の1つで、_Streptococcus pneumoniae_肺炎球菌による粘膜および侵襲性疾患 (耳感染、肺炎、菌血症、髄膜炎など)の予防のため、乳幼児に対して使用されている。Prevnar には、7つの異なる血清型の莢膜多糖体が含まれており(すなわち7価)、ジフテリア蛋白と、リン酸アルミニウムアジュバントとして0.125mg/0.5mlのアルミニウムが結合している(serotypes 4, 6B, 9V, 14,18C, 19F, and 23F)をカバーする。乳児は、0.5mlずつ計3回の接種スケジュールで、生後2ヶ月から、それぞれ約2ヶ月の間隔で行われ、生後12-15ヶ月に4回目0.5mlの接種が行われる...Prevnar (PCV7) は、他の 84 pneumococcal serotypesに対する防御効果を持たず、ワクチンのターゲットとなっていない血清型の1つである 19Aが、Prebnar導入後の、最も蔓延する抗生物質耐性の血清型となっている。Prevnar 13は、現行のPrevnarの7つの血清型に加え、新たに 19Aを含む6つの血清型が入っている。合計5件のPrevnarの安全性臨床試験が米国で行われ、18168人の乳幼児が、生後2,4,6,12-15ヶ月の4回、計58699回の接種を受けた。さらにフィンランドで、同じスケジュールにより831人の乳児に接種して安全性が評価され、米国と同様の安全性が確認されている...アレルギー反応はまれである] |
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