感染症速報詳細

記事日付 20091125
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-米国:(ウエストバージニアWV)、再感染
国名 米国    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 小児科医が豚インフルエンザに2度感染していた CDC confirms Kanawha County pediatrician had swine flu twice
和文 http://www.dailymail.com/News/Kanawha/200911230838
ウエストバージニア West Virginia 州のある医師が、パンデミック H1N1 2009 ウイルスに2度感染していたと主張していたのが事実であったことが、ジョージアGeorgia州アトランタAtlantaのthe Centers for Disease Control and Prevention (CDC)により証明された。Kid Care West in Cross Lanesのこの小児科医は、10月にパンデミック H1N1 2009 ウイルスの検査が2度陽性になったと10月に主張したが、地元の当局は懐疑的な態度を示した。8月に同医師が初めてウイルスに感染した時には、明らかな感染の症状が見られた。彼女の息子にも、このとき同時に同じ症状が認められた。同じウイルスに感染したことを確かめるため、自分自身で検査を行い、インフルエンザAの検査が陽性であることが判明し、サブタイプを調べるため、the lab at Charleston Area Medical Center (CAMC)に検体を送付したところ、H1N1であることが確認された。息子と共に一旦回復したものの、10月に再び同じ症状を発症し、より重症となった。このときも2人ともに検査が行われ、両者ともインフルエンザA陽性で、さらにパンデミック H1N1 であった。2回とも豚インフルエンザだったと医師は述べた。当局は豚インフルエンザに2度も感染するのは "very, very, very rare." として、医師の主張を疑っていた。2度目のインフルエンザ検査が、送付先のCDCで行われ、PCR法により季節性と豚インフルエンザとの鑑別が行われ、H1N1陽性の結果を受けて、8月の検体についても追加の検査が行われた。CDCの責任者から結果報告を受け、2度感染することは全くあり得ない訳ではないとの説明を受けたと、小児科医は語った...
[Mod.CP注-...母子が同時に再感染したことは、予想外の出来事unexpected observationであり、この小児科医と息子の免疫反応[例えば、HI抗体価など]に関する詳細な情報の提供が望まれる。もし再感染が頻繁に起こるのであれば、不顕性もしくは軽症例のほとんどに再感染と重症化のリスクがあることになる。ワクチン接種に期待される効果も消え失せてしまうかも知れない。The UK Health Protection Agency (HPA 英国健康保護局) が血液検査の結果を検証したところ、当初考えられていたよりも高頻度の感染が小児の間で起きていることが判った。最も感染が集中した地域では、学童の1/3がこのウイルスに感染しているものの、発病者は10人に1人以下に過ぎなかった。英国全体で見ると、この数字は約1/5となるのかも知れない。しかし、このような結果は、パンデミックウイルスの大部分が軽症型のウイルスであるとの考えが、改めて正しいことを支持する結果となっている http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/8375922.stm ]

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