感染症速報詳細

記事日付 20091123
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-サウジアラビア:ハッジでの死者
国名 サウジアラビア    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 メッカ巡礼の期間中に、4人の巡礼者が豚インフルエンザにより死亡した
和文 http://news.bbc.co.uk/go/pr/fr/-/2/hi/middle_east/8372378.stm
サウジアラビア政府当局は、2009年のメッカ巡礼の期間中に、4人の巡礼者が豚インフルエンザにより死亡したと発表した。モロッコの女性1人と、スーダンとインドからの男性各1名の、3人は70歳代であった。4人目の死者はナイジェリアからの17才の少女であった。保健省は、4人の外国人患者はいずれも、パンデミック H1N1 ウイルスに対するワクチンを接種されていなかったと発表した。同省の声明によると、いずれも、がんや呼吸器疾患などの、健康上の問題を持った患者であったとされている。患者のうちの3人はメジナMedina で、1人はメッカ Meccaで死亡した。毎年最大で300万人の世界中からのイスラム教徒が、聖なる巡礼に参加する。当局はこのことが、ウイルスの温床になることへの懸念を示しており、空港や港湾に体温監視カメラを設置し、新たに15000人の医療従事者を配置し、臨時に数百床のベッドを用意していた。同省報道官によると、別に16人の豚インフルエンザと診断された患者があり、4人は今も重体であると述べた。12人は治療後回復したと付け加えた。サウジ政府当局は、全ての巡礼者は、ビザ申請までにワクチン接種証明を用意しなければならないと通達していた[20091120.3997].。9月には、エジプト政府当局が、パンデミック H1N1 2009 ウイルス感染の恐れがあるとして、カイロCairoのイスラム教徒数百人の、メッカMeccaへの渡航を認めなかった。7月に、the lesser Umrah pilgrimageから戻ったエジプト人女性1名が、中東とアフリカにとっての豚インフルエンザ患者第1号となった。メッカに旅行することができる全てのイスラム教徒にとって、ハッジHajを行うことは義務である。イラン政府当局は、ウイルス感染拡大阻止の手段として、全ての巡礼者に対して、ラマダンRamadan中のサウジアラビアへの旅行を禁止した。

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