記事日付 | 20091126 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009(115)-米国:(ウエストバージニアWV) 再感染 |
国名 | 米国   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | 20091124.4039に対して [1] 急性期の免疫や抗ウイルス薬の治療の影響 |
和文 | H1N1患者において、感染の急性期に、高度の白血球及びリンパ球減少症が認められた。このことが、適切な免疫反応(応答)の惹起に影響する可能性がある。直ちに行われる抗ウイルス薬による治療の、免疫反応への影響もあるのではないか。 [2] 他のインフルエンザでも再感染はまれではない 投稿者:シンガポール・National University Hospital、Dr Julian W Tang PhD, MRCP, FRCPath、2009年11月25日。 (マウスのモデルによる結果とは対照的に)20年前に、サブタイプの異なるインフルエンザAのヒトでの自然感染について行われた研究で、インフルエンザの再感染は、珍しいものではないことが示唆されている:ある家族の連続するシーズンでのinfluenza A/H3N2 の再感染率は63%にもおよび、この中にはyoung children (1976/77 and 1977/78) (1)も含まれていた; with influenza A/H2N2 においても 6ヶ月の期間中に27 percent (17/62) (2)と高率だった。1970年の学生のA/H3N2の感染における再感染が17%であったとの報告や、1972年には2つのグループでそれぞれ32%と69%、1983年の32%の報告などがあり、A/H3N2ウイルスには様々な程度の抗原ドリフトが認められている。A/H1N1についても、1980年にも他の2つの学生の集団で9.3%および20%の再感染が報告されている(2)。以上のことから、今回のヒトに馴化したパンデミック 豚インフルエンザ A/H1N1 2009 ウイルスが、これと違った振る舞いをする理由はあるだろうか?もちろん、これに関連し、A/H1N1/2009ワクチンにより誘導された免疫がどれほど持続するかという疑問もあるし、ウイルスの変異によるワクチンの抗原特異性の変更や、再接種の必要性に関する疑問もある。 参考文献1 Reinfection with influenza A (H2N2, H3N2, and H1N1) viruses in soldiers and students in Japan. J Infect Dis. 1986 Jan; 153(1): 33-40 [abstract http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3941288 ]. 参考文献2 Reinfection with influenza. Lancet. 1986 Aug 16; 2(8503): 372-4. [Mod.CP注-原文参照願います] |
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