記事日付 | 20091126 |
タイトル | リーシュマニア症-英国:輸入 |
国名 | 英国   |
感染症名 | リーシュマニア症 |
概要 | バックパッキングの旅行が、熱帯病増加の一因 |
和文 | http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-23773847-flesh-eating-bug-danger-for-tourists.do eco-tourism の人気の高まりが、人々の熱帯病感染リスクを増大させていると、ロンドンLondonの専門家が25日に警告した。辺境地のジャングルの小屋に滞在するために何千ポンドも支払う英国人たちは、死亡する可能性もある感染症から自分自身を守る意識に欠けていると、University College London Hospitalの教授が述べた。このような滞在形態によって、人食い病原体によるleishmaniasis リーシュマニア症の患者が、10年間で2倍に増えたと説明する。Gap-year (英国のバックパッカー向けの旅行会社)travellersでは、最もリスクが高いと述べた。世界中でおよそ1200万人が感染するこの疾患は、死亡する可能性があるが、これまで英国人での感染はまれであった。最も多い病型はthe Baghdad boilと呼ばれ、皮膚潰瘍の形をとるが、black feverと呼ばれるもう1つの病型では、内臓にも感染の影響がおよぶ可能性がある。寄生虫学コンサルトであるこの教授は、旅行者は、昆虫忌避剤や身体を適切にカバーすることで、リーシュマニア症から自分自身を守ることが可能であると説明している...ある35才のTV presenter もこの疾患に対する治療を受けた。2008年のペルーで行われたExtreme Dreams の撮影中に、sand-fly bite により感染した病原体の駆除のため、2周期の身体に影響のある薬物治療を必要とした。感染により、顔面のおよそ半分が崩れてしまった。この病原体による感染との診断は、男性が左の前腕にできた小さなしみが自壊し、なかなか治らないと訴えたことから判明した...ガンビアでのマラリア感染患者のことなど。 [Mod.EP注-英国への輸入例が過去10年間で倍増したことは注目に値する。eco-tourism がその原因の1つであるとの指摘は、provoking(示唆に富む指摘)である。リーシュマニア症は、欧州の、特にイタリアに広がっている。北部イタリアには、10年以上前から定着している(The northward spread of leishmaniasis in Italy: evidence from retrospective and ongoing studies on the canine reservoir and phlebotomine vectors. Trop Med Intl Hlth 2008;13:256-64)。疾患分布の変化も要因の1つかも知れない] |
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