記事日付 | 20091204 |
タイトル | サルモネラ症、serotype Enteritidis -英国:(02) イングランドE&ウエールズW |
国名 | 英国   |
感染症名 | サルモネラ症 |
概要 | Enteritidis phage type (PT) 14b 感染による患者数が、8月中旬以降増加している |
和文 | http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/nov/salminc The Food Standards Agency(食品基準局) and Health Protection Agency (HPA 健康保護局)は、イングランドEngland およびウェールズWalesにおける、特定のサルモネラ菌に感染した患者数が、最近増加していることについて調査を行っている。_Salmonella [enterica_ serotype] Enteritidis phage type (PT) 14b 感染による患者数が、8月中旬以降増加していることが、HPAの感染症モニターの中で確認されている。2009年にHPAに報告された、_S._ Enteritidis PT14bの症例は443例で、2008年は137例であった。イングランドおよびウェールズで発生した14件の集団発生について、共通の感染源があるかについての調査が行われている。14件の集団発生による患者数は合計144人である。これらの集団発生には、多数の異なる飲食店やcare homeが関係していた。今のところ決定的な証拠には至っていないが、各施設で使用された、英国以外からの卵との関連性が疑われている。現在、スペインの認可機関からの卵との関連性についての調査が行われている。飲食店での卵の調理に関する安全性についても調査が続けられている。1月以降、EU加盟国すべてに対して_Salmonella_ National Control Program(サルモネラ菌監視プログラム)を立ち上げ、産卵鶏の細菌検査の実施が求められている。サルモネラ菌の減少にはつながるものの、菌を完全に消失させる保証はない。検査でサルモネラ菌(特に_S._ Enteritidis or _S._ Typhimurium)が陽性となった群れからの卵は、直接消費者に販売することは許されていない。このような卵のほとんどが、pasteurization(滅菌)を受けることとなっている。サルモネラ菌は英国の食中毒の原因として一般的であり、未殺菌ミルク、生肉、家禽や卵や生卵を含む食品から検出されることがある。英国の店頭で販売されている卵のほとんどが英国産であり、最近の調査でも、英国産の卵におけるサルモネラ菌検出率は極めて低いことが判っている。それでも、どのような卵であっても、サルモネラ菌が皆無という保証はなく、今後も安全な保管、衛生的な取り扱い、十分な調理を心がける必要がある。 [Mod.LL注-Salmonella_ Enteritidis は、健康に見えるメンドリの卵巣に無症候性に感染し、殻ができる前に卵を汚染する] |
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