記事日付 | 20091204 |
タイトル | インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-イタリア:オセルタミビル耐性 |
国名 | イタリア   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | タミフル耐性 Pandemic influenza A (H1N1) 2009 virus, oseltamivir resistance |
和文 | 11月18日、パビア Paviaのthe Virology Unit of Policlinico San Matteo から、イタリア初の、oseltamivir耐性インフルエンザA(H1N1)2009ウイルスが報告された。病院の小児がん化学療法科に、[ALL (acute lymphoblastic leukemia 急性リンパ芽球性白血球)のため]入院中の2才の女児の、鼻腔スワブで確認された。10月27日にインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染が判り、10月29日からoseltamivir (Tamiflu) treatment (30 mg twice a day)が開始された。11月16日に、鼻腔からスワブのinfluenza (H1N1) 2009 virus v RNA検査が依然として陽性であったため、薬剤耐性ウイルスの発生が疑われた。NA遺伝子塩基配列の解析により、oseltamivir耐性に関連性のある、the H274Y (N1 numbering) mutationが明らかとなった。baseline(入院時のこと?)に採取された検体の塩基配列解析では、oseltamivir服用前には、耐性に関する変異がなかったことが確認されている。今回報告された耐性ウイルス以外にも、イタリア国内では、5月から11月までに各地で感染循環するウイルスの代表例について、抗ウイルス薬感受性の検査が続けられていた。どのウイルスも、2つのノイラミニダーゼ阻害薬である、 oseltamivir およびzanamivirのいずれに対しても感受性が認められている。 |
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