記事日付 | 20091209 |
タイトル | プリオン病-オーストラリア:Australian CJD cluster |
国名 | オーストラリア   |
感染症名 | プリオン病 |
概要 | サーベイランスの強化が発見数増加につながった可能性 Analysis of a potential Creutzfeldt-Jakob disease cluster |
和文 | http://www.health.gov.au/internet/main/publishing.nsf/Content/cda-cdi3302d.htm 1993-2006年の期間中に、New South Walesの沿岸地域の一部で、散発性CJD症例数の増加が見られたことについて行われた調査の報告が、2008年にthe ANCJDR [Australian National Creutzfeldt-Jakob Disease Registry]から刊行された。統計的な解析により、3か所のcontiguous statistical local areas(連続する統計学的地域?)において、13 definite and 1 probable CJD caseからなる、1件のspatially significant cluster(空間的に有意な集団発生?)が確認された[*よくわからず、すみません]。14例の患者のANCJR当局のデータについての疫学的検証からは、集団発生を説明できる、cross-over もしくは point source の感染伝播イベントの発生の可能性を示せなかった。このような状況を説明する1つの仮説は、CJD可能性例の地域の医師による取り扱いと管理に関係があるというものである。この仮説の真偽を調べるため、この地域と州全体との比較を行った。特に、14-3-3 CSF testingに対する紹介率、ANCJRへの症例報告率、およびCJD疑い例の死後剖検率に注目し、サーベイランスの客観的数量化を試みた。集団発生地域のサーベイランスと臨床的な認知度は、NSW州全体と比べて高かった(具体的な数字は原文参照願います)...CJD疑い例の診断へのアクセスには変わりがなかった、一方で、神経学的検査neuropathological examination (biopsy or autopsy)を受けた率は、州平均の2.5倍と高かった。簡単に言えば、サーベイランスの強度が2倍であったため、CJDが2倍に増えたという解釈ができる...つづく、原文参照願います。 [6] Kuru genetic resistance 遺伝学的変異によるKuruに抵抗性 Gene protects brain-eaters from mad cow-type disease 情報源: Reuters News 、2009年11月18日。 http://www.reuters.com/article/latestCrisis/idUSN18133830 パプアニューギニア高地の住民らは、儀式でヒトの脳を食べる習慣があるにもかかわらず、kuru と呼ばれる脳の疾患による死亡が発生していないのは、疾患の予防に寄与する遺伝学的変異を保有しているためであることが、11月18日に研究者らから報告された。この非日常的な食人習慣に関する研究によって、人類の進化がリアルタイムで示されるとともに、(kuruと)同様に脳を冒す疾患の治療につながる可能性が示唆された。Kuruによって、パプアの辺境地の村々から女性をが一掃されたこともある。これは、今は行われなくなった、女性とこどもが親類である死者の脳を食べるという葬儀形態が原因であると考えられている。the University College London Institute のこの研究者は、これらの集団の女性たちの中で、防御に働く遺伝子を持っていれば、より長生きであることに気づいた。この遺伝子を持たない女性は、若くしてkuruにより死亡していた。Kuruは、狂牛病やCJDの原因でもあるprionを原因とする疾患で、汚染された身体の一部を摂取することにより伝播する...以下、研究の詳細について、原文参照願います。 The paper referred to above is the following: A Novel Protective Prion Protein Variant that Colocalizes with Kuru Exposure. N Engl J Med. 2009 Nov 19; 361(21): 2056-65 ( http://content.nejm.org/cgi/content/short/361/21/2056 ) [7] Prion stability 生成されたプリオンの安定性 Design and construction of diverse mammalian prion strains 情報源: Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA (PNAS)、2009年11月17日。 http://www.pnas.org/content/early/2009/11/12/0910350106.abstract Prionsは、立体構造の中で生物学的情報が暗号化された(encipher biological information within their conformations)感染性のタンパクである:そのconformations の種類(variations)によって、異なるprionタンパクが読み込まれる(dictate)。prion protein (PrP) conformationsの分子学的言語の解明のため、様々なconformational stabilities構造安定性をもつ、array of recombinant PrP amyloidsを生成した。マウスにおいては、最も安定的なアミロイドによって、最長のincubation timesを示す最も安定的な種類のprionが生成され、反対に、より不安定なlabile amyloidsによって生み出された種類(prion)は、安定性もincubation timesも失われていた。prion strainsの安定性とincubation time との間に直接的な関連性が認められることから、labile prions はより適合性をもち、速やかに集積しやすく、短期間に宿主を死に至らしめることが示唆された。incubation times は、the PrP expression level(発現レベル), PrP sequence(配列), prion dose(量), or route of inoculation(接種経路)を変えることで変化するが、筆者らは、the prion conformationを調節することによって、マウスで予測されるincubation timeを修正することが可能であると報告している。 |
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