感染症速報詳細

記事日付 20091212
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)2009-世界各国:患者数概数
国名 世界各国    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 [1] CDC estimates 急増:小児に打撃
CDC sharply raises H1N1 case estimates; kids hit hard
和文 http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/swineflu/news/dec1009estimates-jw.html
新たな1ヶ月あたりのパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザウイルス感染データにより、当局は、総患者数、入院患者数、死者数の予測値を2倍以上に修正した(?)。小児及び若年者への影響は、典型的なインフルエンザシーズンより深刻であることを認めている。10月18日から11月14日までの期間中のデータを解析した結果、the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は、パンデミックインフルエンザにより、人口の約15%にあたる4700万人がすでに感染し、9820人が死亡したと推測した。11月12日に出された、4月から10月17日までの期間中の患者2200万人、死者3900人の予測値から変更された。新たな推定入院者数は213000人で、1ヶ月前は98000人であった。11月14日までの通常のインフルエンザシーズン中に、パンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザにより、数倍の小児と若年者が入院を必要としたり死亡したりしたと、12月10日にCDCの責任者が述べた。最新のレポートに報告される新たな数週間が、H1N1の秋のピーク期をカバーしており、10月の最後の2週間で48州において頂点を示した。11月の第2週までに43の州で患者数が減少し、さらにその傾向が続いている。オンライン版の報告によると、CDCは、17才までの年齢層の小児において1600万人の患者が発生したと見ており、この結果、71000人が入院し、1090人が死亡している。18才から64才までの成人で見ると、患者数は2700万人で、121000人が入院となり、7450人が死亡している。高齢者については、過去のインフルエンザへの曝露によりある程度の防御を有していると見られるが、新しい概算では、患者数は400万人で、21000人が入院し1280人が死亡している。全体の患者数の増加は5%未満であり、死亡については、10月17日以前に起きたイベントが遅れて報告されたと説明されている....CDCによると、毎年平均で人口の5-20%が季節性インフルエンザに罹患している。もし人口の15%がすでにH1N1に感染したとすると、パンデミック突入後8ヶ月が経過し、国内ではすでに季節性インフルエンザの罹患率の上で、終盤に差しかかっていることになる。しかし、これまでの死者の概算は9820人で、季節性インフルエンザで見込まれる死者数の36000人を下回っており、季節性インフルエンザの傾向とは逆に、小児や若年者が死者全体の87% (8540人)を占めている。一方で、パンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザによる入院患者は、典型的なインフルエンザシーズンの入院数である20万人をわずかに超える数字となっている。致死率の点では、4700万人の患者のうち9820人が死亡したとの、CDCの新たな概算に従うと、おおよそ0.021%となる。ウイルス感染者100万人あたり約210人が死亡したことになる。これは、以前のCDCの概算による、2200万人の患者のうち3900人が死亡した、致死率0.018%とした報告よりわずかに高い値であった。しかし、年齢別の致死率には大きな開きがあり、小児では、1600万人の患者に対して死者1090人で、0.007%(患者100万人あたり約70人)であった。18才から64才までの成人ではこれより高い0.028%(患者100万人あたり280人)であり、高齢者はさらに高く、0.032%(100万人対320人)であった。高齢者は感染しにくいが、感染すると死亡する可能性が高いとの見方を支持する結果となった。当局はこの数字を根拠に、パンデミックウイルスに対するワクチン接種の重要性を強調した。もし感染したのが人口の約15%ということであれば、ほとんどの人々はまだ感受性があることになる。1週間で新たに1200万人分のワクチンが入手され、累計で8500万回分が使用可能となっている。多くの州において、優先接種者のワクチン需要は満たされており、すべての人々に対する接種の機会が提供され始めている。CDCではすべての職員に対して接種を呼びかけたが、これはジョージアGeorgia州の政策に沿ったものである。最近になって患者数が減少しているものの、現在の冬シーズン[2009-2010]に訪れる第3波の可能性を考えれば、ワクチンを受けるのが賢明であり、5月までインフルエンザシーズンが続くなかで、H1N1インフルエンザの動向は不透明であると、述べた。
[2] Risk analysis リスク分析
投稿者:米・Peter M Sandman、2009年12月10日。
Analysis of the 3 age groups
Children 0-17、Adults 18-64、Seniors 65+、Comparisons by parameterに分けての詳説、原文参照願います。
結語:パンデミックウイルスは、成人や高齢者に比べ、高い比率で小児に発生しているが、この3つのグループにおいて、小児は最も入院を必要とせず、死亡も少なかった。季節性インフルエンザに比べ、若年者や小児の死亡数が多いことには変わりない。例年の季節性インフルエンザによる死者36000人の90%は65歳以上で、小児や65歳以下の死亡は3600人程度に過ぎない。これと比較すると、パンデミックによる死者の11%が小児であり、76%が成人で、13%が高齢者であった。人口比では、小児が24%、成人が62%、高齢者が13%である....以下、季節性との比較分析など...

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