感染症速報詳細

記事日付 20091221
タイトル アメーバ髄膜脳炎-米国:(ミシシッピMS)、臓器移植
国名 米国    
感染症名 アメーバ髄膜脳炎
概要 神経症状があって死亡した臓器提供者から移植されたレシピエントの感染
和文 http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5jWWYaONBnst-a1hheAxX37y9eW9gD9CM5ISG0
非常にまれな感染症が、少なくとも1人の臓器提供者からレシピエントに移り、恐らく初めての同アメーバのヒト-ヒト感染例であると考えられると、18日に当局が発表した。11月にUniversity of Mississippi Medical Center で、神経症状を発症して死亡した1人の臓器提供者から、た3つの州の4人の患者が臓器の提供を受けたと、CDCの報道官が説明した。臓器は通常、HIV、肝炎ウイルス、その他のありふれた感染症については必ず検査が行われるが、まれな感染症は検査をすり抜けることがある...レシピエントのうちの2人は非常に重症であるが、他の患者は無症状である。CDCにおいて、レシピエントの1人から_Balamuthia mandrillaris_と呼ばれるこの病原体が確認された。_Balamuthia mandrillaris_は土壌中に発見される微生物で、ヒト、ウマ、イヌ、ヒツジ、ヒト以外の霊長類などの脳炎の原因となる。研究者らによると、ヒトはこれを吸入することで感染するが、皮膚のキズを通して血中に入ることもあるという。拒絶反応を抑えるために免疫抑制状態にある臓器移植患者では、特に危険性が高い。ヒトでの感染は非常にまれで、1990年にはじめて確認されてから、世界中でおよそ150例しか報告がない。しかし、検査機関が少なく、診断が難しい上、多くの医師らは病気自体知らない。剖検まで判らなかった例もある。
[Mod.EP注-臓器提供者において無症候性の可能性があるというのは驚きである...:* "a patient who died .. after suffering from neurological problems"を見落としているのでは?]

原文リンク