記事日付 | 20091223 |
タイトル | アメーバ髄膜脳炎-米国(02):ミシシッピMS、臓器移植 |
国名 | 米国   |
感染症名 | アメーバ髄膜脳炎 |
概要 | アメーバ髄膜脳炎 [1] New York Times report |
和文 | http://www.nytimes.com/2009/12/19/health/19transplant.html 保健当局は18日、the University of Mississippi Medical Center in Jacksonのドナーから提供された腎臓を移植された患者2人が、まれな脳の感染症により重症となっていることを明らかにした。おなじ感染症によって、このドナーも死亡したと考えられているが、診断はなされていない;このドナーの主治医は、自己免疫性疾患だと考えていた。ほかにも、同じ提供者から心臓と肝の提供を受けた患者が2名いるが、今のところ症状はない。移植は、3つの州において11月に行われた。移植手術の3週間後、腎臓の提供を受けた2人の患者は、数時間をおいて突然発病し、けいれん、意識障害、発熱の症状が認められたと、調査に当たったCDC疫学担当者が述べた。医師は2人とも移植患者であることから、ドナーからの感染を考えた。その後行われた、ドナーの遺体の組織検査で感染が判明し、患者らからでも同じ診断がなされた。抗微生物薬の組み合わせによる治療が行われている。この感染症は、土壌中や水中にいる、amoebaの1種の _Balamuthia mandrillaris_によるもので、米国内でこれまでに70例程度しか報告がない。ほとんどが死亡している。移植のレシピエントでの感染は、今回の症例が初めてである。移植による感染は多くはないが、ウエストナイルウイルス、狂犬病などが報告されている。 [2] 投稿者:米・Ralph H Johnson Veterans Administration Medical Center (VAMC)、LW Preston Church, MD、2009年12月22日。 The moderator は _Balamuthia_ が asymptomatic infectionであることに疑問を投げかけていたが、報告には the donor died after suffering "neurologic problems" とあった...すべてのfree-living amoebae が臓器移植のリスクになるとは限らない。_Naegleria_ は、the cribriform plateからolfactory tractに侵入し、 直接的な神経侵襲性をもり the CNS以外では確認されたことはない ( PAM[?]との関係で心筋炎の報告があったが、心筋内で _Naegleria_ は確認されていない)。感染のあったドナー2名から提供を受けた8人はいずれも感染が確認されなかった (Am J Transplantation 2008; 8: 1334-5 and J Clin Micro, 1997; 35: 1032-3.)。一方、_Acanthamoeba_ と _Balamuthia_は、消化管や呼吸器を通じて侵入し、全身性の感染を起こす事が知られている。 [3] 投稿者:獣医学生・Maya Kimchi、2009年12月20日。 発症した狂犬病患者から臓器が移植されることがあり得るのでしょうか?... |
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