記事日付 | 20091224 |
タイトル | パンデミック インフルエンザ(H1N1) 2009(135):-ブラジル、剖検 |
国名 | ブラジル   |
感染症名 | パンデミックインフルエンザ |
概要 | パンデミックの死者で新たな傾向を確認 Researchers find new patterns in pandemic H1N1 deaths |
和文 | http://www.sciencecentric.com/news/article.php?q=09122344-researchers-find-new-patterns-h1n1-deaths ブラジルの研究者らが、パンデミック インフルエンザ(H1N1) 2009ウイルス感染による死者の、詳細な死因を調べるために、初めての剖検による調査を行った。 この新型疾患に関する病理生理学情報が不足していることが、よりよい患者管理を妨げ、治療戦略の開発を邪魔する障害となっていると、著者であるthe Department of Pathology at Sao Paulo Universityの教授は述べている。 この研究成果は、2010年1月1日付の the American Thoracic Society's American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine 誌に掲載される[abstract http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/181/1/72 ]。 研究者らは、2009年7月から8月までの期間中に、サンパウロでパンデミック(H1N1) 2009 ウイルス感染により死亡したことが確認された21人の患者について調査した。多くが30才から59才までであった。患者の3/4(76%)が心臓病やがんなどの基礎疾患を有していたが、残りの1/4には明らかな合併症は認められなかった。いずれも急速な進行性のインフルエンザの経過により死亡した。これまでのデータでは、非致死性の感染者の多くは、発熱、咳、筋肉痛などの症状がないとされてきたが、呼吸困難のあった死亡患者の多くにおいても、発熱と筋肉痛はあまり認められなかったと述べた。死亡した患者の全てが、重症の急性肺障害による死亡であったが、肺の損傷には異なる3つのパターンがあり、死亡の原因にも異なる型があることが示唆された。一部の患者では、急性肺障害injuryが優位であったが、他の患者では、necrotising bronchiolitis (NB 壊死性気管支炎)を伴った肺障害が見られ、; また haemorrhagic pattern出血型の患者もあった。NBの見られた患者では、細菌による共感染が見られる事が多く、心臓病やがん患者では、肺に出血するパターンが多く見られた。基礎疾患のある患者では、H1N1の重症化のリスクが高く、十分な観察が重要であると、述べた..以下、38%の患者に細菌感染(気管肺炎)が認められたこと、'cytokine storm' が認められたことなど...原文参照願います |
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