感染症速報詳細

記事日付 20100105
タイトル デング熱-ブラジル
国名 ブラジル    
感染症名 デング熱
概要 ブラジルのデング熱:マトグロッソ州、マトグロッソ・ド・スル州
和文 [1]Brazil(マトグロッソ Mato Grosso)
情報源: Olhar Dierto [in Portuguese]、2009年12月30日。
Http://www.olhardireto.com.br/noticias/exibir.asp?noticia=Dengue_ja_registra_55_vitimas_fatais_em_todo_o_Estado&edt=34&id=73152
Epidemiological Surveillance of the state Secretariat of Health of Mato Grosso (SES/MT 州保健当局サーベイランス).のデータによると、2009年、55例のデングによる死者が確認され、うち50例は検査で確定診断されている。雨の多い時期に患者数が増える傾向があり、蚊族対策が重要である。2009年12月29日までに、54299例のデング熱患者が報告され、1474例は重症型であった。クイアバCuiaba では13 538 casesの報告があり、デング熱よる死者13 cases のうち、12例が確定されている。Varzea Grandeでは、 4937 cases の報告があり、 9 deathsが記録され、うち8例が確定された。マトグロッソ Mato Grosso では、periods from January-22 Dec 2008 と比較して、January-22 Dec 2009の期間中に374%の患者数増加を認めている。
[Mod.LJS注-2009年のブラジルでデング熱患者が減少しているなどと言う報告が繰り返されているが、the central-western Brazil regionには、深刻なデング熱流行が存在することをくり返し述べたい。デング熱が減少しているのは、ブラジル国内の人口密集地域だけで、感染流行は終わっていない]
地図 Brazil https://wiscmail.wisc.edu/en/mail.html?sid=EmtI5Q9UZu0q=en
[2] Brazil (マトグロッソ・ド・スル Mato Grosso do Sul)
情報源: Campo Grande News [in Portuguese]、2009年12月30日。
Http://www.campogrande.news.com.br/canais/view/?canal=8&id=277807
カンポグランデCampo Grande 州ではすでに、新たなデング熱流行への準備が始まっている。45000人の感染が発生してから3年、デング熱感染流行が再び当時の勢いを取り戻し、2010年にはさらに深刻化すると見られている。2009年12月に報告された患者数は、2008年比で1138%以上の増加となっている...人口の80%が感染する可能性のある(susceptible)、1型デングウイルスが感染循環し、2010年夏のデング熱感染拡大の原因になると見られている。当局は、2009年の2人目の死者として、13才の少年の死亡を発表した。確定されれば、2006年および2007年と同数となる。2008年には、州都においてデング熱による死亡は発生しなかった。州内で連日100人以上の新たな患者の報告があった...過去との比較など。
[Mod.LJS注-木を見て森を見ずのメディアや保健当局の見解に惑わされている。サーベイランスといえるものではなく、単に集計に過ぎない。2008年はRio de Janeiroで流行していたが、現在は the west-central regionである。大事なのは、患者の絶対数ではなく、感染伝播の強度である。同州北部のSinopには、およそ10万人が住んでおり、デング熱による致死率は、10万対7人となる。決して看過できない数字である]
[Mod.TY注-The MS Noticias edition of 1 Jan 2010 (http://www.msnoticias.com.br/?p=ler&id=30721): Campo Grande は再びデング首位の座に返り咲くこととなりそうである。 Mato Grosso do Sul 州都の2009年末の患者数は、前年比で1000%以上の増加である]
原文リンク