感染症速報詳細

記事日付 20091226
タイトル Q熱-オーストラリア(南オーストラリアSA)、検査室内感染 20091225.4345
国名 オーストラリア    
感染症名 Q熱
概要 検査機関の職員2人が、規約違反により動物からQ熱に感染した
和文 http://bigmedicine.ca/wordpress/2009/12/south-australia-q-fever-contracted-=at-sa-pathology-after-breach-in-lab-protocol/
SA Pathology の職員2人が、Q熱の原因菌の取り扱いプロトコールに従わなかったために感染した。14日に33才の男性職員1名がQ熱と診断され、治療により回復した。17日には31才の女性職員がQ熱と診断されたが、容態は安定している。職場の責任者である教授は、Q熱は感染動物からの感染であり、ヒト-ヒト感染は極めて起こりにくいため、一般市民へのリスクは低いと説明した。感染した人のおよそ半数は発病せず、その他の人たちでも多くは軽症である。入院や重症の合併症はまれであると述べた。感染は通常、動物やその排泄物の細菌を吸入することで成立し、潜伏期間は2から4週間である。研究室のプロトコル(手順)違反があったのは5週間前で、現在まで徹底的な調査が行われている。手順違反とは、Frome Road [in アデレードAdelaide]の SA Pathology's laboratoryに、不適切な生の検体の持ち込みがあったことなどである。現時点では、プロトコル違反と職員の検査陽性との因果関係が厳密に証明できないが、必要な全ての職員のスクリーニングを呼びかけている。Q熱は、_Coxiella burnetii_, による感染症で、ほとんどの場合、直接または間接的な動物との接触が関係する。Q熱に感染した患者の多くは、治療の有無に関わらず、後遺症なく治癒するが、一部の患者は何ヶ月間も慢性化する。急性および慢性Q熱は抗生物質によって治療可能である。
[Mod.LL注-違反の内容、Q熱の症状について記載されていない...]

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