記事日付 | 20100107 |
タイトル | マラリア-ケニア:Mount Kenya 情報提供依頼RFI |
国名 | ケニア   |
感染症名 | マラリア |
概要 | マラリア感染の増大 Malaria transmission increase on Mount Kenya |
和文 | http://visitbulgaria.info/12245-increase-malaria-mount-kenya-blamed-global-warming 英国政府当局Department for International Development (DfID 国際開発省)の支援を受けた研究者らによると、Mount Kenyaでマラリア感染患者が7倍に増加した原因は、地球温暖化であるとされている。過去20年間、平均気温が2℃上昇したことで、住民がほとんど免疫を持っていないより高度の高い地域にも、マラリアが発生するようになった。the Kenyan Central Highlandsでは、1989年の平均気温は17℃であったが、現在19℃まで上昇している。マラリア原虫は、18℃以上でしか成育できないため、1990年代以前は、この地域にはマラリアは存在していなかった。しかし、平均気温が18℃を上回った現在、10年間にマラリア感染が増え続けている。海抜1900mを超えるNaru Moroでも、マラリアを伝播するanopheles mosquitoesハマダラカが確認されている。他の地域でも同じような流行が発生しているが、これらは、薬剤耐性、排水システムなど土地利用の変化、人口爆発などの要因も関係する... [Mod.EP注-ケニアの他の地域(Kipsamoite and Kapsisiywa, Kenya)からの最近の報告( Possible interruption of malaria transmission, highland Kenya, 2007-2008. Emerg Infect Dis. 2009 Dec; 15(12): 1917-24; http://www.cdc.gov/eid/content/15/12/pdfs/09-0627.pdf )では、2005年から毎年、屋内でsynthetic pyrethroid and artemether/lumefantrineのresidual spraying を実施したことで、2007-8年には、顕微鏡で確定診断されるマラリア患者は1例も発生せず、どの時点においても、顕微鏡もしくはPCR法で熱帯熱マラリア_Plasmodium falciparum_ が確認されたは、人口の0.3%未満であった。the Mount Kenya highlandsにおける以前の研究( New records of _Anopheles arabiensis_ breeding on the Mount Kenya highlands indicate indigenous malaria transmission. Malar J. 2006 Mar 7; 5:17; http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1420308/ )では、海抜1720-1921mにあるこの高地の、Karatina and Naro Moru でも_Anopheles arabiensis_ が確認されている。過去10年間、この2つの高地でのマラリア患者数は増加傾向にある。この研究では、the Mount Kenya highlandの自所マラリア感染伝播はAn. arabiensis_によるものと見られ、西部では10-20年前からマラリア患者が確認されていた点が指摘されている。 |
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