感染症速報詳細

記事日付 20100113
タイトル インフルエンザ パンデミック(H1N1) (05)-全世界:ワクチン最新状況
国名 全世界    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 インフルエンザパンデミックのワクチン
和文 [1]各国政府はワクチン注文量を再検討 Countries re-think swine flu vaccine orders
http://www.reuters.com/article/internal_ReutersNewsRoom_ExclusivesAndWins_MOLT/idUSTRE6064WQ20100112
11日、米国政府当局は、Australia's CSL Ltd 社へのインフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルスワクチンのオーダーを半量に削減したことを11日に発表した。しかし、他のワクチン供給会社へのオーダーをどの程度削減するかは決まっていない。米国政府当局は豚インフルエンザワクチンの必要量を計算しているところであるが、5社にオーダーを出した2億5100万人分のワクチン全てが必要ではないことが、次第に明らかになりつつある。CSL Ltd 社は、米国政府がH1N1ワクチンの注文量を半分に減らしたのは、1つには同社が早期生産量の一部をオーストラリア用に転換したため、米国政府と契約した量を供給できなくなったことも関係していると話した。パンデミックが、当初恐れられていたほど致死性が高くなく、またほとんどのヒトは2回ではなく1回の接種のみで免疫を確立できることが判明したため、他国政府の中にも、H1N1ワクチンのオーダーを削減する動きがある。初回のインフルエンザワクチンのオーダーは、5月から7月にかけて行われたが、当時、接種回数やパンデミックの重症度については明らかになっていなかった。複数の製造業者らは、各国政府とそれぞれに契約を結んでいる。その中には、顧客に対して、オーダーを縮小することを許可するものもある。ドイツ政府当局は、GlaxoSmithKline Plc 社へのワクチン注文を1/3に削減することで合意したと報じられている。この合意で1億9300万米ドルが節減できた。英国政府当局も、Glaxo 社と供給量削減についての交渉を行ったと述べた。米国市場最大手のSanofi-Aventis社は、豚インフルエンザワクチンの米国との販売契約を完了する(meeting)としている...米国政府当局は今もワクチン接種を勧奨しており、市民に対しては、インフルエンザについての予想は困難であり、H1N1パンデミックインフルエンザの第3波の可能性もあると、注意を呼びかけている。小児は、大きなワクチン需要が見込まれる市場の1つである。10才未満の小児には、完全な予防のために2回の接種を必要としており、今週、第2回接種に向けて新たな接種所を設ける自治体もある。 Wal-Martなどの小売業者らも、ドラッグストアやスーパーマーケット内にパンデミックH1N1ワクチン用クリニックを提供している。
[2] 削減交渉行われる Talks to offload swine flu vaccine under way
情報源: BBC News, Health 、2010年1月8日。
Http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/8448080.stm
英国政府当局は、パンデミックインフルエンザの第3波が訪れる可能性が低いと予想される中、大量の豚インフルエンザ[パンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザウイルス]ワクチンの売却?[offload ]を計画している。英国政府当局は製薬メーカーのGSK社との間で、残りのワクチンを購入する契約について交渉を行っている。余剰ワクチンを売却し、貧しい国へ寄付するが、備蓄は確保する事も含めた選択がなされる。豚インフルエンザの症例は、通常の冬期のインフルエンザ流行レベル以下に激減した。フランス政府当局は先週、保有量が感染流行の対処に必要な量を超えていると判断し、多量の豚インフルエンザワクチンを売却している。英国政府は、GSKとBaxterの両社からそれぞれ、6000万回分と3000万回分の豚インフルエンザワクチンを購入したが、不要となった場合のbreak (免責)される量は、これより少ない。これまで優先グループに接種されたのは、GSKの2390万回分とBaxterの500万回分である。これ以外の選択肢として、有効期限が5年の効果増強成分であるvaccine adjuvantを、将来の大流行に備え保管することも検討されている...以下、原文参照願います
原文リンク