感染症速報詳細

記事日付 20100115
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)(06)-米国(サウスダコタSD) アメリカ原住民
国名 米国    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 Native Americans and Alaskan Natives は、他の人種よりインフルエンザによる死亡が多い
和文 http://www.rapidcityjournal.com/news/article_cf773eac-ffca-11de-80b0-001cc4c03286.html
Influenza pandemic (H1N1) 2009 virus infection によって、Native Americans and Alaskan Natives では、他の人種に比べて人口比で4倍の死者が発生していることが、国内の専門家により明らかにされた。特にインディアンの間(Indian Country)で深刻な状況となっていると、 United States Health and Human Services (HSS) Secretaryの専門家が述べた。Cherokee [Native American] actor Wes Studiを起用した、原住民に対する予防接種啓蒙活動が行われている。これらのNative Americans でより多くの死者が発生しているのは、喘息、糖尿病、心臓病などの基礎疾患を有する人口の比率が高いことが原因だと説明されている。このことに加え、remote reservation communities(辺境の保護地区)における医療施設へのアクセスが困難なことも、リスクを大きくしている。このようなリスクは、H1N1ワクチン接種によって減少させることができるとし、ワクチン接種を受けることを勧めるのは、重要な命を救うメッセージだと述べた...ワクチンの現状...South Dakota サウスダコタ州では23人がインフルエンザに関連して死亡しており、Pennington Countyで6名、ShannonおよびTodd countiesで各2名、Buffalo Countyで1名となっている。The state Department of Health 当局は、現在のインフルエンザの状況を "sporadic" と見ているが、容易に状況は変化しうると当局は説明している。
full report (the South Dakota Department of Health website) http://doh.sd.gov
[Mod.CP注-報告によると、使用可能な1億3600万人分のパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザウイルスワクチンのうち、接種されたのはわずか6000万人分でしかないとされている。小児や妊婦などの最もリスクの高いグループに、もっとも注意を払わなければならない。本報告ならびに以前のProMED-mailから、minority ethnic groups は、社会経済的な理由と医学的理由の上で、リスクが高い事は明らかである。当局による、接種活動を推進する必要がある]
[Mod.JW注-最後の行の"What we do know is that it's extremely dangerous" の部分は、過剰な表現だと思われる。CDCは、全米122都市における2009年の肺炎とインフルエンザによる死亡のピーク値は、2007-2008年を下回っており、2010年1月2日までの週には、流行閾値のレベル以下となったと報告している(http://www.cdc.gov/flu/weekly/)。一方、この報告では、全国のインフルエンザ関連の小児死亡数が大幅に増加したとされている]
地図 the State of South Dakota http://geology.com/cities-map/south-dakota.shtml

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