感染症速報詳細

記事日付 20100110
タイトル インフルエンザパンデミック(H1N1)(03)-米国(ウィスコンシンWI) 少数民族
国名 米国    
感染症名 インフルエンザパンデミック
概要 少数民族は、白人に比べ、豚インフルエンザにより入院となる可能性が2-3倍高い
和文 http://www.jsonline.com/features/health/80971802.html
ミルウォーキーMilwaukee とウィスコンシンWisconsin の少数民族は、白人に比べ、豚インフルエンザ[インフルエンザパンデミック(H1N1)2009ウイルス感染]により入院となる可能性が2-3倍高いため、パンデミックの第2波が過ぎ第3波の可能性がぼんやりと懸念される中、この格差に当局は立ち向かうと確約した..ミルウォーキーの当局者は、このような違いは季節性インフルエンザにも見られ、驚く必要はないと述べた。2009年8月30日から12月21日までの期間中に、同州のヒスパニック以外の白人の中でパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザウイルス感染により入院した人の割合は、人口10万人あたり14人ちょっとであった:黒人では10万人対28人で、ヒスパニックでは10万人あたり32人を超えていた。同じ時期、全米の入院率は、白人で10万対11人、黒人で同約38人、ヒスパニックでは30人以上だった。ウィスコンシンのアメリカインディアンの入院率は、10万対約35人となっている。ウィスコンシン州全体のパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザウイルス感染による死者は、全部で50人だった。2009年9月以降、州内で1229人が入院となっている。種族や民族間での相違の理由の全てが判っているわけではないが、いくつかの可能性が考えられている。国内ではすでに、糖尿病、乳児死亡率、十代妊娠など多くの健康に関する事項において格差が生じている。さらに、少数民族は、豚インフルエンザを重症化させる何らかの基礎疾患を有する率が高い;糖尿病、心血管疾患、肥満など。その他、クリニックへの移送、医療機関へのアクセス、医療保険など様々要因も、豚インフルエンザでの相違点に影響を及ぼしているのかも知れない。このような事情を予想していた当局は、少数民族にワクチン接種クリニックへの受診を特に勧めてきた...
[Mod.CP注-(American Indiansインディアン, Alaskan nativesアラスカ原住民, Polynesian and Asian immigrantsポリネシアおよびアジアからの移民など)アメリカの少数民族の多様性は、(similarly heterogeneous 同一性を持つ)多数を占める白人よりも入院のリスクが高いのは、特定の人種の疾患脆弱性より、社会経済学的側面によるものと考えられる...]
地図 Wisconsin, showing the location of Milwaukee http://www.mapsofworld.com/usa/states/wisconsin/wisconsin-map.html

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