感染症速報詳細

記事日付 20100117
タイトル インフルエンザH3N2-米国:アイオワIA、新型、ブタ、ヒト
国名 米国    
感染症名 インフルエンザH3N2
概要 新型豚インフルエンザ症例1例を報告 U.S. CDC reports finding single case of a new swine flu; no sustained spread
和文 http://ca.news.yahoo.com/s/capress/100115/national/flu_new_swine_flu
別のタイプの新型豚インフルエンザウイルスがヒトに感染したが、米国政府当局は、このウイルスは行き詰まっている(hit a dead end、それ以上の感染拡大はない)と見ている。The Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は15日、アイオワIowa州の小児1名が、2009年9月にnew swine flu virus に感染していたが、11月まで気づかれなかったことを明らかにした。この少年は、入院を必要としなかった。後の検査で、the H3N2 subtype 豚インフルエンザウイルスに感染していたことが判明した。このウイルスは、パンデミック(H1N1) ウイルスとも、以前からヒトの間で感染循環してきたthe seasonal H3N2 viruses とも異なっていた。豚インフルエンザウイルスのヒトへの感染例は、次から次へと発生していて、いつもではないが多くの場合、養豚場の労働者やブタの群れと共に暮らす人々に感染が起きている。サスカチュワンSaskatchewan 州では昨夏、当局者が2か所の養豚場職員が別々の豚インフルエンザH1N1ウイルスに感染したことを確認している。アイオワの少年同様、これらの感染も拡大しなかった。まれながら、初めて聞くことではないと、CDC報道官は述べた...少年の感染源は不明で、ブタとの接触は確認されていないことは、2009年春のパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザ新興を想起させる...CDCによると、現在ブタで感染循環する主なタイプは、H1N1、H1N2、H3N1、H3N2の4種類である。パンデミック発生以前にも、米国では1-2年で1例の豚インフルエンザ感染患者が確認されていたが、H1N1パンデミック発生までの3年間に、12例が確認されていた。
[Mod.CP注-ヒトへの豚インフルエンザウイルス感染伝播は例外的な出来事であるが、ブタ由来のパンデミック(H1N1) 2009 インフルエンザでは、特異的にヒト-ヒト感染が止めどなく容易に拡大した。さらにブタが、鳥インフルエンザウイルスの、他のほ乳類への感染馴化の中間体であるとの仮説がある。アイオワ州では幸い、豚インフルエンザH3N2ウイルスの引き続いての感染伝播は起きていない。今回の事例の例外的な事項は、小児にブタとの接触歴が認められていないことで、おそらくadditional intermediate hostの存在が示唆される]

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