記事日付 | 20100203 |
タイトル | 炭疽-スウェーデン2008:ハランドHA、ウシ 最終報告 |
国名 | スウェーデン2008   |
感染症名 | 炭疽 |
概要 | スウェーデンの肉用牛で27年ぶりに発生した炭疽感染流行:症例報告 Anthrax outbreak in a Swedish beef cattle herd -- 1st case in 27 years: case report |
和文 | http://7thspace.com/headlines/333322/anthrax_outbreak_in_a_swedish_beef_cattle_herd___1st_case_in_27_years_case_report.html 27年間、発生が確認されたことがなかった炭疽が、スウェーデン南部の肉用ウシの群れの間で流行した。冬期に発生し、肉骨粉meat-and-bone mealとの関連性が認められず、非常在国での発生であったという点で、異例の感染流行となった。感染の発生があった90頭からなるこの群れには、子牛calves and young stockなども含まれている。これらの家畜は、深いわらが敷かれた牛舎で、roughage(糠)だけで育てられていた。10日間に7頭のウシが死亡したが、発熱以外の臨床症状は認められていなかった。死後硬直rigor mortis、出血、血液凝固coagulation of the bloodの異常などは認められなかった。その後さらに3頭の動物が死亡し、剖検により炭疽が疑われたため、血液培養とPCR検査の結果、確定診断された。分離された菌株は、抗生物質のtetracycline, ciprofloxacin, and ampicillin.に感受性が認められた。MLVA [multiple-locus variable-number tandem repeat analysis] を用いた、分離菌のSubtyping 検査法により、 the A lineage of _Bacillus anthracis_に属する菌による集団発生であることが判明した。農場内の環境からのサンプルでは、移動させられるまで死亡した動物が停留されていた地点の土壌1か所からの2検体を除いて、全て陰性だった。最も可能性の高い感染源として、roughageの汚染が考えられるが、検査解析では確認されなかった。問題の飼料は、土壌やホコリが混じっていて、また、前年に洪水が発生し、その後の夏期の乾燥により河川の水位が低下し、通常とは異なる土壌面で収穫が行われた地域に由来するものであった。1990年代前半、炭疽感染流行が発生した場合、動物の死体をこの河川に投棄されており、同地域には炭疽芽胞が残っていた可能性が高い... 全文 Anthrax outbreak in a Swedish beef cattle herd -- 1st case in 27 years: case report. Acta Veterinaria Scandinavica 2010, 52:7 http://www.actavetscand.com/content/52/1/7 [Mod.MHJ注-...] |
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