記事日付 | 20100108 |
タイトル | オーエスキー病(Aujeszky's disease)-ドイツ:ザクセンアンハルト ST、イヌ |
国名 | ドイツ   |
感染症名 | オーエスキー病 |
概要 | 獲物のイノシシを食べた猟犬が、オーエスキー病(Aujeszky's disease)に感染した |
和文 | http://www.asp.sachsen-anhalt.de/presseapp/data/mrlu/2010/002_2010_0b0c242e616a2bac9808ac4e7ef1972c.htm 2009年12月29日、ウィッテンベルグWittenbergの猟犬が、Aujeszky's diseaseであることが公式に確認された。ザクセンアンハルトSaxony-Anhaltでは、1997年以来の感染確認となった。このイヌは、獲物である野生のイノシシの残骸を食べた後、典型的な症状を発症した。シュテンダールStendalの当局は、この動物の検査を行い、Aujeszky's disease [AD].との結果が判明した。ADは、ウイルス性・発熱性・急性の届出疾患で、主にブタに感染する。他の種(反芻動物、イヌ、ネコ、その他の肉食動物)は、常に致死性であるこの中枢神経疾患の最終宿主である;が、ウイルスを排出することはなく、それ以上感染が拡大することはない。ヘルペスウイルスの1種であるこのウイルスは、気温にもよるが、肉、尿、排泄物、土壌などで、ある程度生存する。このため、生肉をイヌやネコに与えるべきではない。1996年以降、Saxony-AnhaltはAD-free countryと見なされている。この状態は、単に養豚農家だけでなく、関連する産業の優位性を保つ上でも、重要である。この地位の保持のために、家畜のブタと野生のイノシシから採血し調査を行って、証明しなければならない。近年、Saxony-Anhaltの東部地域を中心とした野生のイノシシで、血清中にthe Aujeszky virus 抗体がくり返し検出されていた。隣接するBrandenburg and Saxony州の地域でも、同様の状況が広がっている。野生のイノシシから、家畜のブタへのAD感染拡大を完全に排除することは不可能であるため、養豚場の動物衛生状況の保持が重要である。イヌやネコも、特にADウイルスに感染しやすく、猟犬の感染リスクが高いため、生のイノシシの肉を与えることは避け、感染が疑われる動物は獣医師の診断を仰ぐ必要がある。イヌやネコは、感染から2-9日間の潜伏期間後に発病し、"personality changes(性格変化)" 、嚥下困難、筋の麻痺、"rabid(凶暴な)" behaviourが見られるようになる。強度の掻痒感にも苦しむ。イヌやネコのADワクチンは存在しない。 [Mod.AS注-Aujeszky's disease (pseudorabies 仮性狂犬病) は、非常に感染力の強いブタの病気で、ウイルス感染により、若い動物では中枢神経症状や高率の死亡、高齢のブタでは呼吸器疾患をきたす。 感染したブタとの接触により、他種への感染も起こり、通常、致死性中枢神経疾患をきたす。地域内の Aujeszky's disease を理由として、流通制限も行われる。様々な国で排除の努力が行われ、成功例もある...Aujeszky's disease は Aujeszky's disease virus(ADV), also known as pseudorabies virusの感染の結果生じる。 このウイルスは、the genus _Varicellovirus_, subfamily Alphaherpesvirinae and family Herpesviridaeに属する。single serotypeしか知られていないが、 genetic assays, monoclonal antibody techniques and other methodsを用いて、strain differencesがあることが判っている...ブタは、ADの自然宿主であり、唯一の latent carriersとなりうる動物であるが、ウイルス感染は、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、イヌなどほとんどの家畜や野生動物に起きる。ヒトや the tailless apesには感染しないし、ウマの感染もまれである...gene-deleted attenuated or inactivated virus vaccinesは、感染したブタからの感染予防や少なくともウイルス排泄を阻止すると考えられる。より最近になって、rDNA-derived gene-deleted or naturally deleted live Aujeszky's disease virus vaccinesに代わりつつある。 marker vaccinesと呼ばれるこの新型ワクチンに利用されているウイルスは、 specific glycoprotein (gG, gE, or gC)を持っていない。 これらの情報の出典:Iowa State's Center for Food Safety and Public Health http://www.cfsph.iastate.edu/Factsheets/pdfs/aujeszkys_disease.pdf and OIE's Terrestrial manual 2008 http://oie.int/eng/normes/mmanual/2008/pdf/2.01.02_AUJESZKYS_DIS.pdf ADは、公式には、感染のあった農場のブタの処分により根絶された2000年4月以降、ドイツ国内の家畜のブタには存在しないことになっている。野生のイノシシから感染したイヌ1匹が見つかった事で、野ブタや野生イノシシでのウイルスの感染循環が継続されていたことになる。ヒトでのADの発病は知られていないが、Seroconversion 血清学的陽転は起きている] |
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