記事日付 | 20100206 |
タイトル | インフルエンザ パンデミック(H1N1) 、動物(05)-世界各国:シチメンチョウ、授精insemination |
国名 | 世界各国   |
感染症名 | インフルエンザパンデミック |
概要 | シチメンチョウのインフルエンザパンデミックウイルス感染 |
和文 | http://www.virologyj.com/content/pdf/1743-422x-7-27.pdf 出典:Susceptibility of turkeys to pandemic-H1N1 virus by reproductive tract insemination. Virol J. 2010 Feb 3; 7(1): 27. Epub ahead of print 要約:現在発生中のパンデミックインフルエンザA H1N1 2009(pH1N1)は、2009年4月にメキシコで初めて、急性呼吸器疾患のヒトでの感染が確認され、2009年6月には呼吸器疾患のあるカナダのブタで、また同じく6月に産卵数の減少したチリのシチメンチョウで、初めての感染が見つかった。複数の感染実験が試みられたが、標準接種では、シチメンチョウの呼吸器感染は発生しなかった。われわれは、実験的に子宮内にウイルスを接種することで産卵数の減少が見られることを確認し、pH1N1ウイルスによる、シチメンチョウの生殖器感染の可能性を示した。この感染経路は、有精卵を産卵させるために、週1回の子宮内授精を行っている、現代のシチメンチョウ産業にとって現実的である。このことを理解することによって、インフルエンザの病原性の理解を深め、家禽での流行防止策の改善に資する可能性がある。 [Mod.AS注-シチメンチョウのH1N1感染が公式に報告されているのは4カ国:Chile (July 2009), Canada (October 2009), USA (Virginia, November 2009; California, December 2009), and France (Jan 2010) である。いずれも人工授精が行われている、breeding flocks に関係している。シチメンチョウのインフルエンザ パンデミック(H1N1) ウイルス感染は、intracloacal(排泄腔) and intrauterine(子宮内)の経路しかないと考えられている。上記の報告で得られた結果は明白であり、感染予防のための、実践的で有効な成績につながるだろう。留意すべき点として、"swine influenza" (hog flu, pig flu) sensu stricto(厳密な意味の)は、specific porcine virus,すなわち swine influenza virus (SIV; not H1N1)を原因とし、散発的にシチメンチョウ(そしてヒト)においても病原性を示すことが知られていた。感染が発生した場合、その集団内でのさらなる感染拡大は起きない ("dead end" hosts).] |
原文リンク |